Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • Home
  • 中東
  • タリバン、旧体制に敬意を表した暫定内閣を発表

タリバン、旧体制に敬意を表した暫定内閣を発表

カブールで行われたタリバンの暫定内閣発表の記者会見で発言するタリバンのザビフラ・ムシャヒド報道官。(AP)
カブールで行われたタリバンの暫定内閣発表の記者会見で発言するタリバンのザビフラ・ムシャヒド報道官。(AP)
Short Url:
08 Sep 2021 04:09:44 GMT9
08 Sep 2021 04:09:44 GMT9
  • タリバン政権末期のカブールでは、ムッラー・ハサン・アフンド暫定首相が政権が指揮を執っていた。

シェルシャ・ネワビ

カブール:タリバンがアフガニスタンで実権を掌握してから3週間以上が経過し、ようやく新内閣の顔ぶれが発表された火曜日、カブールの街ではタリバン戦闘員が威嚇発砲し、デモ隊を排除した。

タリバンの創設者ムラー・オマル氏の側近であるムッラー・ハサン・アフンド氏が首相に就任し、タリバンの対外交渉担当者として、ムッラー・アブドル・ガニ・バラダルが第一副首相に就任した。

また、内相には、米国がテロ組織に指定している武装勢力「ハッカーニ・ネットワーク」創設者の息子であるシラジュディン・ハッカーニ氏が就任する予定である。ムッラー・オマル氏の息子であるムッラー・モハマド・ヤクーブ氏が国防相に就任した。

タリバンのザビフラ・ムシャヒド報道官は、今回の内閣人事はすべて暫定的なものであるとべた。

タリバンの最高指導者であるムッラー・ハイバトゥラー・アクンザダ氏がどのような役割を果たすのかは不明である。8月15日にアシュラフ・ガーニ大統領の政権が崩壊し、タリバンがカブールを占拠して以来、ガー二大統領は公の場に姿を現していない。

この日発表された暫定内閣の顔ぶれは全て男性で、カブールでの抗議行動に対する譲歩は見られなかった。

数百人の男女が、「レジスタンス万歳」と声を上げながら、タリバンが実権を掌握したことに抗議するために街中を行進している中、タリバン戦闘員が空中に向けて威嚇発砲してデモ隊を排除した。

カブールでは少なくとも3つの抗議集会が開催され、人々は、タリバンが以前政権を握っていた時代には考えられなかった抵抗の姿勢を示した。当時は、人々が公開処刑され、窃盗犯が両手を切り落とされていた。

カブールのパキスタン大使館付近で行われたデモで、タリバンの戦闘員の横でスローガンを叫ぶアフガニスタンの女性たち。(AFP)

「アフガニスタンの女性たちは、アフガニスタンが自由になることを望んでいます。女性達は自分の国が再建されることを望んでいるのです。私たちは疲れています」とデモ参加者のサラ・ファヒムさん(25歳)は述べた。

「私たちは、すべての人々が普通の生活を送れるようになることを望んでいます。このような状態の中で、私達はどれだけ生きていくのでしょうか。」 もう一人のデモ参加者である医師のザーラ・モハマディ氏はこのように語った。「私たちは、アフガニスタンが自由になることを望んでいます。私たちは自由を求めているのです。」

デモ隊は横断幕を掲げ、治安への不満や、自由な出国手続き、歴史的にタリバン指導部と密接な関係にあるパキスタンによる干渉疑惑などを訴えた。

首都カブールの警備を担当するタリバン関係者によると、「女性らが混乱を引き起こしている」というタリバンの警備員から現場に呼ばれたという。 このタリバン関係者はこのように語った。「これらの抗議者は、外国の諜報機関の陰謀のみに基づいて集められています。 今回のパキスタンを対象とした抗議活動は、インドのメディアが「パキスタンの本格的なアフガニスタン侵攻」を報じたことを受けたものです。

複数のニュース番組が、パンジシール渓谷の上空にパキスタンの戦闘機がいると主張する映像を放送したが、これはビデオゲームの映像であることが判明した。

タリバンの文化委員会のアナムッラー・サマンガニ氏はアラブニュースに対し、「タリバンはパンジシールを征服する能力を有しており、空軍力を必要としなかった。我々はそのような主張を否定する」と述べた。

パキスタン軍の報道官であるババー・イフティカール少将は、パンジシールへの同国の関与に関する報道を「完全に誤った、不合理なプロパガンダ」と表現した。 イフティカール少将はこのように述べた。「アフガニスタン国内で何が起こっていようと、パキスタンは一切関与していない。」

特に人気
オススメ

return to top