
ラバト:モロッコの国王、ムハンマド6世は10日、議会選挙で独立国民連合(RNI)が勝利したことを受けて、同党の実業家のアジズ・アフヌッシュ氏を新政権の首班に指名した。
国王は、8日の選挙を受けて、アフヌッシュ氏を「政府の長」に任命し、「新政府の樹立を託したと、王室が声明で発表した。
全ての票の集計が終わった後に内務省が発表した結果によると、RNIは議会の395議席のうち102議席を獲得し、穏健派イスラム主義政党の公正発展党を打ち破った。同党は、10年にわたり、連立政権を率いてきたものの、わずか13議席を獲得するにとどまった。
億万長者の実業家であるアフヌッシュ氏は、2016からRNIを率いている。
同氏の政党は、王室に近いと考えられており、2012年から2013年の短い期間を除き、過去23年間の全ての連立政権の一翼を担ってきた。
アフヌッシュ氏は、「変化を求める民意」を歓迎し、この結果は「民主主義の勝利」だとしている。
投票制度の変更により、投票率を向上させる取り組みとして、モロッコの1800万人の有権者は初めて同じ日に議会選挙と市町村議会選挙の両方に投票することとなった。
アフヌッシュ氏の政党はまた、市町村議会選挙で3万1503議席のうち9995議席を獲得し、地方選挙では678議席のうち196議席を獲得して第一党となった。
AFP