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クローンラクダ作成、ミスコンやレースが需要を後押し

「砂漠の船」として知られ、かつてアラビア半島の砂地を渡って移動するために用いられたラクダは、伝統的な湾岸地域文化のシンボルとなっている。 (AFP通信)
「砂漠の船」として知られ、かつてアラビア半島の砂地を渡って移動するために用いられたラクダは、伝統的な湾岸地域文化のシンボルとなっている。 (AFP通信)
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13 Sep 2021 08:09:09 GMT9
13 Sep 2021 08:09:09 GMT9
  • 湾岸地域ではスーパーマーケットで牛乳の隣にラクダのミルクが置かれているのが一般的で、ラクダのカルパッチョなどの食肉製品は高級レストランで供される。

ドバイ:競争の激しいラクダのミスコンテスト界でクローン作成の需要が高く、ドバイのクリニックでは科学者らが昼夜を問わずコピー動物の作成に勤しんでいる。

全ての個体が珍重される落ち込んだ唇や長く優美な首に恵まれるわけではないが、今ではテクノロジーによって裕福な顧客たちは所有する最も美しいラクダをそっくりなラクダに置き換えられるようになった。

UAE(アラブ首長国連邦)の高層ビル群を望む生殖バイオテクノロジーセンターでは、科学者らが顕微鏡を見つめ、外には数十頭のクローンラクダがうろついている。

「クローンラクダ作成の需要があまりに多いので、追い付けないほどです」とセンターの科学ディレクターであるニサール・ワニ氏はAFP通信に語った。

ラクダのクローン産業を動かすのはミスコンだけではない。多くの顧客がレース用ラクダや、多量の乳を出す個体のクローンを求めている。

しかし「美の女王」の注文が最も多い。湾岸地域の顧客たちは1頭のヒトコブラクダを複製するために20万~40万UAEディルハム(約600~1200万円)を支払う。

ラクダたちは地域のあちこちで、ほこりっぽいレーストラックを行進し、審査員に精査され、時にボトックス注射や美容注入物が発見されることが、大金がかかったコンテストにスキャンダルのスパイスを添える。

クウェートでラクダオークションを運営するサウド・アルオタイビ氏は、客たちがラクダの見た目をどう判断するかが自分のビジネスの鍵となると語った。

「ラクダの価格は美しさ、健康、血統がどれだけよく知られているかによって決まります」と彼はAFP通信に語る。

若い個体の場合には、「客たちは購入前にその美しさを判断するために懸命に母親を見たがります」と彼は付け加えた。

12年前、ドバイで世界初のクローンラクダが誕生した。

ワニ氏とその他の人々による5年以上の取り組みの末に、アラビア語で「達成」を意味するインジャズ(Injaz) という名前を付けられた雌が2009年4月8日に生まれた。

インジャズが生まれた時から、もう後に戻る道はなかった。

「現在私たちは毎年多くの、おそらくは10から20頭の子ラクダを生み出しています。今年は(今までのところ)28頭の受胎を行い、昨年は20頭でした」とワニ氏は誇らしげに語る。

このセンターは「レースチャンピオン、多量の乳を出す個体たち・・・・・・そして『ビューティークイーン』と呼ばれる美のコンテストの勝者」を量産しています、とワニ氏は研究室に座り、ガラス容器に保存されたクローンラクダの体の横で語った。

「砂漠の船」として知られ、かつてアラビア半島の砂地を渡って移動するために用いられたラクダは、伝統的な湾岸地域文化のシンボルとなっている。

現在、主要な移送手段としては大量のガソリンで動くSUVに取って代わられ、ラクダはレースや食肉や乳生産に利用されている。

普通のラクダは平均5リットルなのに対し、「私たちは1日に35リットル以上の乳を出す雌ラクダのクローンを作りました」とワニ氏は述べた。

湾岸地域ではスーパーマーケットで牛乳の隣にラクダのミルクが置かれているのが一般的で、ラクダのカルパッチョなどの食肉製品は高級レストランで供される。

湾岸地域で唯一のこの種の施設であるUAEのクローン作成クリニックには、数多くの注文が寄せられ、科学者らはそのペースに追いつくために新たな技術を開発してきた。

雌ラクダは2年に1頭しか子を産まず、うち13か月は妊娠期間である。

しかし、各繁殖センターではクローン作成と従来の繁殖法のどちらにおいても、代理出産技術を用いることで子ラクダの数を増やしている。

AFP通信

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