
アリ・ユーネス
ワシントンDC:イラクのバルハム・サーレハ大統領は、より力を持った近隣諸国であるイランとトルコに地域紛争解決のための代理者として国を利用されてはならないと述べた。
水曜日、外交問題評議会主催のイベントで講演した大統領は、イランは、イラクが将来、地域の大国として再び台頭することを警戒しているかもしれないが、両国は相互の尊重に基づいて関係を維持すべきだと付け加えた。
イランは、テヘランから政治的・財政的支援を受けている政党や民兵を通じて、イラク国内政治に強力な影響力を持ち続けている。
ニューヨークで開かれた第76回国連総会に出席したサーレハ大統領は、イラクとイランは互いを「主権国家」として遇しあうべきだと述べた。
また、国連総会の傍ら、トルコのレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領と会談し、クルド人過激派を追及するための二国間関係とアンカラのイラク侵入について話し合ったと付け加えた。
サーレハ大統領は、最近の干ばつと農地の喪失は、トルコとイランが建設したダムがイラクに流れ込む水流を制限していることが主な原因であり、国内に深刻な問題を引き起こしていると述べた。
イラクの農業はトルコから下流のシリアとイラクに流れるチグリス川とユーフラテス川に依存している。
広範囲に及ぶトルコのダムシステムが下流の川の流れを制限し、両アラブ諸国で深刻な干ばつを引き起こしている。
同様に、イランのダムは、クルド地域を中心にイラクを干ばつと経済的苦境に追い込んだ。
サーレハ大統領は、現在約4,000万人のイラクの人口が2050年までに倍増すると予測されているため、状況は悪化するだろうと述べた。
そして、イラクが石油に依存しない新興技術を見据えた長期的な経済計画を確立する必要性を強調した。収入の大部分を占める石油販売がいずれ減少することに対処するためだ。
サーレハ大統領は、イラクがヨルダンとエジプトとのより強力な経済関係を模索していることについても話した。3か国を共通の電力網でつなぎ、ヨルダンを通るイラクの石油パイプラインを建設する計画もその一部である。