
ハルツーム:石油大臣は、土曜日、スーダンのデモ隊が反政府勢力との和平協定を理由にして紅海の主要な港であるポートスーダンで主要な石油パイプライン2本を封鎖した、と述べた。ガデイン・アリ・オベイド石油大臣はAFP通信に対して「極めて深刻な状況だ」と警告し、「1本のパイプラインは南スーダンからの石油輸出を、もう1本はスーダン産原油の輸入のためのものだ」と述べた。
同大臣によると「土曜日未明から港の輸出ターミナルの出入り口が完全に閉鎖されている」という。
昨年10月、いくつかの反政府勢力が、2019年4月に長年大統領を務めたオマル・バシール氏が失脚した直後に発足したスーダンの暫定政府との間に和平協定を結んでいた。
スーダンの少数民族であるベジャ族の抗議者は、ダルフール地方や青ナイル州、南コルドファン州出身の反政府勢力間の合意は、自分たちの利益を無視したものだ、と語る。
ベジャ族の反政府勢力は、ポート・スーダンと東部において10年間にわたる小規模な紛争を経て、2006年にバシル前政権との間に和平協定に合意した。
ポートスーダンは同国の主要な海港であり、輸出依存型の経済にとって重要な貿易拠点である。
公式発表によると、政府は南スーダンから販売される石油1バレルにつき約25ドルを受け取っている。
南スーダンでは1日あたり約16万2,000バレルの原油が生産され、パイプラインでポートスーダンに運ばれ、世界中の市場に出荷されている。
スーダンの石油省は、声明の中で「国が必要とする10日分の石油は蓄えがある」と述べた。
デモ隊による輸送船への原油の積み込みを妨害により、輸出パイプラインが損傷した可能性があると警告した。
2020年10月の和平協定に反対するデモが先週から東スーダンを襲っている。
9月17日には、デモ隊がポートスーダンの埠頭へのアクセスを妨害した。
金曜日には、デモ隊が空港の入り口及びカッサラ州と他の地域を結ぶ橋を封鎖した。
バシル前政権時代から続く慢性的な経済問題を抱えるスーダンは、これらの一連の騒動に見舞われている。
騒動の勃発後間もなく、アブダラ・ハムドク首相率いる暫定政府は、前大統領を支持する勢力によるクーデターを阻止した、と発表した。