
チャーリー・ピーターズ
ロンドン:イスラエルは占領下のパレスチナ自治区で建造物を破壊し続けている。水曜日、中東和平プロセスを担当する国連特別調整官トル・ウェネスランド氏が安全保障理事会に対しこう語った。
理事会は、イスラエルが7月以降、東エルサレムを含む占領下のヨルダン川西岸地区全域でパレスチナ人が所有する建物を破壊、差し押さえしている状況について報告を受けた。
ウェネスランド氏は、イスラエル当局は「パレスチナ人が取得することはほぼ不可能な、イスラエル発行の建築許可がないことを理由に」破壊と差し押さえを行なっていると述べた。
国連の調査により、302の建造物がイスラエル当局によって破壊や差し押さえ、または起訴を避けるため所有者により破壊されたことが判った。これにより、251人の子供と102人の女性を含む433人前後が立ち退きを余儀なくされた。
ウェネスランド氏は、7月7日にヨルダン渓谷にあるフムサ・アルブカイアのコミュニティ、ベドウィンでイスラエル当局が、人道支援として提供された17棟の建物を含む約30の建造物を破壊したと述べた。
彼が加えて伝えるところによれば、イスラエル当局は7月14日にラマッラー県のラスアルティンのコミュニティ、ベドウィンで少なくとも49の建造物を差し押さえ、84人を追放した。
現在、約970人のパレスチナ人が東エルサレムで立ち退き問題に直面している。