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湾岸地域の騒動を巡りレバノン情報相解任の圧力高まる

2021年10月30日、マロン派総主教ビシャーラ・ブトロス・アル・ライ氏と会談するためにレバノンのブケルケに到着したレバノン情報大臣ジョージ・クルダヒ氏。(ロイター)
2021年10月30日、マロン派総主教ビシャーラ・ブトロス・アル・ライ氏と会談するためにレバノンのブケルケに到着したレバノン情報大臣ジョージ・クルダヒ氏。(ロイター)
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01 Nov 2021 07:11:46 GMT9
01 Nov 2021 07:11:46 GMT9
  • サルマン国王がクウェートとバーレーンの団結を賞賛した

ナジャ・フーサリ

ベイルート:イエメンの紛争に関する発言でサウジアラビアとの外交騒動を引き起こした大臣を解任するよう、レバノン指導者への圧力が高まっているが、危機の中心にいる当の大臣自身、政府を辞任するという選択肢はないと述べている。

サウジ王国、アラブ首長国連邦(UAE)、クウェート、バーレーンは、大使をレバノンから呼び戻すと同時に、レバノン大使にも帰国を指示している。UAEはレバノンへの渡航を国民に禁止した。

これらの決定は、ジョージ・クルダヒ情報相の任命前に収録されたインタビューでの発言を受けたものだ。フーシ派は自分たちを守っているだけであり、イエメンにおける紛争はやめなければならない、と同氏が発言しているインタビュー映像が先週、表に出てきたのである。

日曜のテレビ演説で、深まる危機の中、クルダヒ氏は辞任を求める人々に語りかけた。「政府から辞任するという選択肢はありません」同氏はそう述べた。

レバノンは米国とフランスの政府関係者に電話で、イエメン紛争に関するレバノンの公式見解に反するクルダヒ氏の発言で引き起こされた危機を脱するための介入と支援を求めている。

在レバノンサウジアラビア大使館によると、サルマン国王は日曜、クウェートのシェイク・ナッワーフ・アル・アハマド・アル・ジャービル・アル・サバーハ首長に電話で、クルダヒ氏の発言に関してクウェートが取った措置に謝意を表明し、湾岸協力理事会(GCC)加盟国の結束を示したという。

大使館はアル・サバーハ氏が「サウジアラビアの措置はGCC加盟国間の団結と国民同士の関係の深さを示しています」と述べたことを付け加えた。

サルマン国王はバーレーンのハマド国王にも電話し、「バーレーンが今回の発言に関して取った措置に謝意を表明し、サウジアラビアとバーレーンの結束と、GCC加盟諸国の団結を示しました」

「兄弟のような2国間の関係の深さと、GCC加盟諸国の結束」という言葉が繰り返された。

レバノンの駐サウジアラビア大使のファウジ・カバラ氏は日曜、帰国したことを発表した。カバラ氏は「レバノンが条件に合意すればレバノンとサウジアラビアの関係を修復することは可能です」と述べた。

レバノンのマロン派総主教ビシャーラ・アル・ライ氏は日曜の説教で「断固たる行動」を求め、クルダヒ氏の辞任を求めていることを示唆した。

アル・ライ氏は次のように述べた。「ミシェル・アウン大統領、ナジーブ・ミカティ首相、この件に関わっているその他全員が、レバノンの湾岸諸国との関係を救うために断固たる行動を取ってくれることを望んでいます。政治権力が成し得る最も重要な成果は、国家間のゲームに引きずり込まれないことです。この地域が今のように危機的な時期にあるときには特にです」

アル・ライ氏はまた、レバノンは平和と穏健と中立、そして「正義と公正」の司法によって守られた法治国家を確立するために「協力関係」を選択したのだと述べた。

「湾岸諸国全般との、特にサウジアラビアとレバノン間の危機には複数の蓄積された原因があり、レバノンとレバノン人の利益を傷つけています」アル・ライ氏はそう警告した。

ミカティ氏は第26回気候変動枠組条約締約国会議(COP26)のためにグラスゴーにいる。

情報筋によれば、ミカティ氏は「サミットに合わせ、複数の国際およびアラブ会議を月曜と火曜に開催し、レバノンと湾岸諸国間の現在の危機について話し合う」と思われるという。

「レバノン・サウジビジネス評議会」はクルダヒ氏およびシャーベル・ウェフベ元大臣とその他の政府関係者の発言を、レバノンとアラブ諸国「特に、困難な時期に我々の側にいてくれた国、主にサウジアラビア」との関係を傷つけたとして非難した。

同評議会は、レバノンと湾岸諸国との関係を維持し、国益を守るため、クルダヒ氏の解任に必要な措置を取るよう求めた。クルダヒ氏はサウジアラビアおよび湾岸諸国との間に「無責任な発言」で「前代未聞の不和」を引き起こし「謝罪する気も辞任する気もない」と同評議会は述べた。

「物事を元通りにし、レバノンをアラブ・湾岸諸国の中に復帰させなければなりません。サウジアラビアや湾岸諸国にいるディアスポラを守るためであり、農家、実業家、輸出業者、トレーダー、建設業者、そして必要としている人々の利益を守るためです。今日、今まで以上に、不条理と堕落から彼らの利益を守らなければなりません」評議会はそう述べた。

日曜、サウジアラビアのワリド・ブハリ駐レバノン大使はツイッターへの投稿でハリール・ジブラーン氏を引用した。「罪人は隠れた意志なく罪を犯すことはない。ハリール・ジブラーン氏が発したこの言葉は、世界中に届いています。ハリール・ジブラーン氏は言葉の達人です」ワリド・ブハリ氏は日曜、レバノンを去った。

元・国会議員で未来運動の副会長を務めるムスタファ・アルーシ氏は、事件が起きた2日後にクルダヒ氏が辞任していれば状況は違うものになっていた可能性があると述べた。「しかし今日、レバノンとサウジアラビアの関係を傷つけるのは意図的なことだったのだと私は確信しています。ヒズボラはアラブ諸国に対する敵対心を増加させることでプロジェクトを継続しています」ムスタファ・アルーシ氏はアラブニュースに対してそう述べた。

「しかし事件全体はクルダヒ氏、ウェフベ元大臣、ジブラーン・バシール議員が反サウジ的発言や立場を長く続けてきたことと関係があります。それと同時にレバノンからサウジ王国へのカプタゴン密輸問題への対処も不足しており、ヒズボラはサウジアラビアへの侮辱を続け、安全保障を脅かしています」

「クルダヒ氏が今辞任するかどうかは、もはや関係ありません。レバノン政府は人質になっているのです。その証拠に、ミカティ氏やレバノン外務省の態度が断固としたものでも毅然としたものでもありません。ミカティ氏は毅然としてクルダヒ氏の解任を命じ、政権を解散すると脅す必要がありました」

レバノン外務省は日曜の声明で、レバノンの「大きな関心事は、湾岸およびアラブ諸国の兄弟たちとの最善の関係を持つこと」であると繰り返した。

同外務省は、すべての人々に次のように呼びかけたオマーン外務省の見解にも言及した。「自制心を示し、悪化を避け、不和に対処しましょう。対話と理解を通し、国家と国民の究極的な利益を守りましょう。安定、治安、協力を維持しましょう。その基礎となるのは相互尊重と内政不干渉です」

ミカティ氏の要請で「クルダヒ危機」を解決するための委員会が設立されたが、これまでのところ解決策を見つけることはできていない。委員会は、行われている国際的な呼びかけの結果を待つよう推奨している。

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