


サイード・アル・バタティ
アル・ムッカラー:イエメンのムアンマル・アル・エリヤニ情報相によると、イランの支援を受けるフーシ派が発射した弾道ミサイル2発がイエメン中部マアリブ県の宗教学校とモスクに命中し、女性や子どもを含む29人が死傷した。
ミサイルは31日の夜、マアリブの南に位置するジュバ地区のアル・アムドにあるダル・アル・ハディス校の敷地内で爆発した。同校にはモスクと学生用の宿泊施設が併設されている。住民によると、死傷者には子どもや女性が含まれている。また、ミサイルで同地域にある家屋数軒が破壊されたという。
この学校はサラフィー主義者の指導者であるヤヒヤ・アル・ハゴウリ氏が運営しており、数百人の生徒が通っている。
フーシ派がサアダ県のダンマジにあるサラフィー主義者の学校を襲撃し、同県からの退去を命じたことを受け、サラフィー主義者らは2014年にジュバに退去した。
31日に行われたアル・アムドへの攻撃により、フーシ派のミサイル攻撃によるジュバでの民間人の死者数は、1週間足らずで36人近くに達した。
先週には、アブドル・ラティフ・アル・キブリ・ナムラン氏の自宅に弾道ミサイルが命中した。ナムラン氏は部族指導者で、マアリブでのフーシ派による攻撃を撃退するよう自らの部族を鼓舞していた。この攻撃により、ナムラン氏の子ども2人を含む民間人13人が死亡し、多数の負傷者が出た。
アル・エリヤニ情報相は、フーシ派が人口密度の高い地域や宗教施設を意図的に狙っていると非難した。また、こうした犯罪を行うフーシ派を名指しで非難するよう世界に呼びかけた。
イエメンのニュースサイト「アル・マスダール・オンライン」は31日、フーシ派がサヌア県の農村部から発射した弾道ミサイルがマアリブ県の標的に届かず、カウラン地区の村に落下したと報じた。
住民によると、大きな爆発で村はパニックに陥ったが、人的被害に関する情報はなかった。
10月23日には、イエメン北部のザマル県で、標的に届かなかったフーシ派の弾道ミサイルが住宅地を破壊し、数十人の民間人が死傷したと伝えられた。
また、フーシ派が新たな戦果を求めて軍事行動を拡大するマアリブ県では、31日と1日に政府軍とフーシ派の間で戦闘が激化した。
イエメン国防省の発表によると、ジュバ地区で戦闘が激化しており、政府軍がフーシ派の攻撃を数回撃退し、フーシ派の戦闘員数十人を死傷させた。
ジュバでの激しい戦闘により、数百の家族がマアリブ市に向けて避難を余儀なくされた。
政府の国内避難民キャンプ執行部によると、フーシ派がマアリブ南部の政府支配地域に対する地上攻撃やミサイルと無人機による攻撃を強化した先月初め以降、ジュバ、ラハバ、ハレブ、ジャバル・ムラド、セルワ、アル・アベディアで5万4502人が家を追われたという。
同執行部によると、フーシ派が道路を封鎖し、人々が家から出るのを禁じたため、数千の家族が戦場付近の地域から出られなくなっているという。
先月、フーシ派は政府軍を降伏させるためにアベディアで数千人を包囲した。フーシ派は3万5000人以上の住民に家の出入りを禁止し、住民への人道支援物資の配布を妨害した。
イエメン南部の都市タイズでは、過去24時間の間に行われた政府軍との激しい戦闘で少なくとも13人のフーシ派が死亡し、25人以上が負傷したと住民や地元関係者が伝えている。
アラブニュースの取材に電話で応じたタイズのイエメン軍将校、アブドル・バシット・アル・バヘル氏は、政府軍はタイズの西側でフーシ派を攻撃し、多くの拠点を支配下に置いたと述べた。
30日には、フーシ派が発射した迫撃砲弾がタイズのカンプ地区にある住宅地に命中し、子ども4人が死亡、2人が負傷した。