
アラブニュース
ロンドン:トルコ大統領が歩行に苦労しているように見える映像がオンライン上で公開されたが、支持者らは大統領の健康悪化説を否定している。
日曜日にローマで開催されたG20サミットで67歳のレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領が足元をふらつかせるところが見られた。その映像はトルコの長年の支配者の健康が悪化しているのではないかという憶測を呼んでいる。
映像には、写真撮影を終えたエルドアン大統領が立ち去ろうとして足元をふらつかせ、すぐに護衛が近づいて行く手の細いロープの柵を取り除くところが映っている。
支持者らは大統領の健康状態悪化の噂に激しく反応した。ファーレティン・アルトゥン首席報道官はG20サミットで彼が問題なく歩いている映像をツイートした。
2011年と2012年に小腸の腫瘍(ポリープ)を取り除いて以来、大統領は否定しているものの、がんにかかっているという噂も広がっている。
エルドアン大統領はトルコの新たな「皇帝(スルタン)」とも呼ばれ、2013年に首相、2014年に大統領になり、20年近く政治を支配してきた。
だが、トルコの経済衰退と制御不能状態の通貨のインフレで大統領の人気は凋落していると見る向きもある。
2019年には、大統領がイスタンブールで再選挙を強制したにもかかわらず、彼の政党はいくつかの市長選挙で敗北している。