カイロ:エジプトのアブドゥルファッターハ・エルシーシ大統領とレバノンのナジーブ・ミカティ首相は19日の電話会談で、ガザ地区とヨルダン川西岸地区の情勢について協議した。
また、ガザ地区での停戦、民間人の保護、人道支援と救援へのアクセスを推進するエジプトの取り組みのほか、紛争の拡大を防ぐ国際的な取り組みについても話し合った。
両氏は、中東に安全と安定をもたらす二国家解決に基づき、パレスチナ問題の公正かつ包括的な和解を実現させるための和平への道の復活を目指した取り組みについても検討した。
エルシーシ氏は18日、フランスのエマニュエル・マクロン大統領からの電話の中で、ガザ地区での暴力のエスカレーションについて、エジプト側とフランス側の間で継続する協議の枠組み内で話し合った。
両氏はガザの最新の情勢について意見交換した。
エルシーシ氏は、即時停戦とガザへの人道支援の拡大というエジプトの希望について、負傷したパレスチナ人の受け入れや外国人の避難におけるエジプトの取り組みも加えて伝えた。
エジプトの大統領府によると、両首脳は、ガザの危機に対する緊急の解決策を見つけ、人道支援を確実に届けるための行動を起こすことの重要性について一致したと同時に、二国家解決に基づいた、パレスチナ問題の公正な和解に向けた包括的な政治プロセスを開始する重要性について強調した。
エルシーシ大統領は18日、エジプトのモハメド・ザキ国防相兼軍需産業相同席のもと、フランスのセバスチャン・ルコルニュ軍事相を迎えた。
エジプト大統領府の報道官によると、この会談は、中東地域の情勢の沈静化に向けた国際的な取り組みの観点から、ルコルニュ仏軍事相が最近行った中東地域歴訪の成果をエルシーシ氏に伝えたいという、同相の熱意から実現したという。