
AP通信、ワシントン
海軍軍艦が、イエメンのフーシ派民兵隊に向かうイランの誘導ミサイルとみられる「重要な隠匿物」を押収したと米関係者が水曜日に発表。そうした最新鋭の部品を、戦場に向かう途中で押収したのは初めてのことだとしている。
先週水曜日にアラビア海北部で、アメリカの海軍と沿岸警備隊のチームが小型船に乗り込み、押収を行った。武器はイランとのつながりがあるという。
関係者は、フーシ派への武器の不法密輸を継続していることを示す出来事であるとし、マイク・ポンペオ国務長官とベンヤミン・ネタニヤフ首相の会談における、イランに関する主要な議題になったと述べた。
また、機密性の高い軍事任務についての説明であるため、匿名を条件に発言した。
イエメンの合法的政府と戦闘状態にあるフーシ派の民兵隊に武器を違法に密輸しているとして、一貫してイランを非難してきたアメリカだが、これまで輸送中に押収してきた武器は旧式の物だった。
関係者によると、フォレストシャーマン駆逐艦が、通常の海上作戦を行っている時に、国旗を掲示していない小型の木製ボートを船員が発見。海軍と沿岸警備隊の乗員が検査のために船を止めて乗船すると、武器を見つけた。
ミサイルや部品の正確な数については明かさなかったものの、重要な隠匿物だと説明した。小型船は港に曳航され、乗組員はイエメン沿岸警備隊に移送されたという。武器は今もアメリカの船に積んだ状態である。
イエメンへの武器の密輸は、国連安全保障理事会の決議に違反する行為である。