
エファレム・コッセイフィ
ニューヨーク:国連の安全保障理事会は15日、「動的な安全保障の課題」に直面した中で民主主義への責任を果たしたイラク国民に賛辞を贈り、安保理の言う「技術的に適切に管理され、概して平和的な選挙」が行われた10月初旬の総選挙について、イラク政府と独立高等選挙委員会(IHEC)に祝意を表した。
安保理の声明は、アントニオ・グテレス国連事務総長によるイラクの選挙プロセスと国連イラク支援団(UNAMI)の果たした役割に関するレポートに続く形で発された。安保理は、「真に自由で公正な、イラクが主導しイラクが所有する選挙」を追求し、イラク政府とIHECを支援する中で示された「客観性」に関してイラク支援団を称賛した。
イラク国民は先月、抗議活動者らが構造的な汚職の中止と生活状況の改善を訴える中、国会議員を選ぶために投票所に足を運んだ。
選挙を受け、保有していた内の約3分の2の議席を失った、イランの支援を受ける民兵組織を代表する連立組織のファタハ連合の支持者らは、何百もの国際的な監視団が投票過程の完全性を証言しているにも関わらず、選挙に不正があったと主張し、結果の受け入れを拒否した。
安保理は、「選挙の信頼性を毀損する試み」を非難し、選挙に関する不満を解決するために暴力を使用することを厳しく糾弾し、またあらゆる問題は「合法かつ平和的な手段」によって対処されるべきだと呼びかけた。
「安保理理事国らは、2021年11月7日に発生したイラクのムスタファ・アル・カディミ首相に対する暗殺未遂、またUNAMIやIHEC、その他の関係組織に対する絶え間ない暴力の脅威の双方に対する非難を繰り返し強調した」と、安保理が声明で発表した。
また理事国らは「女性の政治参加を促進するための、イラク政府やIHEC、UNAMIによる取り組み」を歓迎した。
声明は次のように締めくくっている。「安保理理事国は、女性や若者、置き去りにされた人々を含む全てのイラク国民のニーズや願望に取り組むための、有意義な改革を実現できる包摂的な政府が平和的に成立することを心待ちにしている。また理事国らは、イラクの独立、主権、統一、領土の保全に対する支持を強調した」