
金曜日に沖合いで海軍のパトロールにより出国を阻止されたグループの中には、女性と子供たちが含まれていた。
ベイルート:土曜日、レバノン軍はシリア難民とパレスチナ難民を含む91人を乗せた船がレバノンを不法に出国するのを阻止したと伝えた。
レバノン北部カラモン沖で海軍のパトロールにより金曜日に出国は阻止された。グループの中には女性と子供たちが含まれていたという。
軍によれば、悪天候の中ボートはほぼ沈没状態だったが、船上の全員が救助され沿岸に運ばれたとのことだ。
声明では、彼らが目指していた目的地は明らかにされなかった。
わずか160km(100マイル)の距離にあるEU加盟国キプロス共和国は、経済的、政治的危機に陥っているレバノンから逃れようとする移住希望者が一般的に目指す目的地だ。
金曜日、レバノンの治安部隊は、レバノンからヨーロッパに向けて不法に海を渡ろうとしていた82人の試みを阻止したと伝えた。
国内治安部隊は密告を受けた後、木曜日にカラモンエリアの「観光リゾート」を捜索したと伝えた。
彼らは「1人あたり5,000ドルかけて海路で違法にヨーロッパに向かうことを計画していた男性、女性、子供を含む82人」を発見したが、彼らの国籍の特定はしていない。
2019年に国内で金融危機が始まって以来、レバノンから命を賭けて海を渡ろうとする人の数が急増している。
移住希望者のほとんどは既に隣国シリアの内線から逃れてきた難民たちだが、レバノン国民の中にもこの危険な旅を試みる人たちが増えている。
レバノンの人口の約80%が、国際機関が定義する貧困ラインを下回る生活をしていると推定されており、レバノンポンドは闇市場でドルに対する価値の90%を失っている。
レバノンは、同国は150万人超のシリア人を受け入れており、そのうち100万人近くが国連に難民として登録されていると伝えている。
公式の推定では同国内のパレスチナ難民の数は18万人とされているが、実際の数は50万人にも及ぶ可能性がある
AFP