
マナーマ:米国は20日、中東地域で軍事力を行使する意志があるかについて問われ、同地域において「圧倒的な戦力」を展開することができると警告した。
米国のロイド・オースティン国防長官はバーレーンの首都で開催された「マナーマ対話」において、外交によってイランの核開発を中止させることができない場合には、あらゆる選択肢が検討されることになると述べた一方、米国が軍事力の行使に消極的になっているとする主張への反論を余儀なくされた。
国防長官は、シリアでダーイシュと戦う米国主導の連合軍が使用している基地が先月、ドローンと大砲による攻撃を受けた件について、米国政府が対応しなかった理由を問われた。
「米国は、我が国を守る権利を保持しています。何が起ころうとも、我々自身と我が国の国益を、我々の選択する時間と場所において防衛します」とオースティン長官は答えた。「その点については、いかなる国家、個人に対しても誤解をさせません。また我々は我が国民と我々の利益を守るために全力を尽くしていますが、その中には我々のパートナーも含まれます。そして我々は、イランが核兵器を取得しないよう全力で取り組んでいます」
オースティン氏は、米国政府にとっての大きな目標は、中東における「比類なき」同盟関係を強化することであるとしたが、同地域に駐留する、数万の兵を備える軍事力というのも選択肢の1つとして維持されると伝えた。
サウジアラビアのトゥルキー・アル・ファイサル王子は対話フォーラムでの手短な発言の中で、イエメンのフーシ派に対する武器禁輸の「全面的実施」を含む、中東における「明示的な行動」を求めた。
オースティン国防長官は「中東地域の安全保障に対する米国の関与は強力で、確固たるものです。結局のところ我々の使命は、外交を支援し衝突を防ぎ、米国と我々の死活的利益を守ることにあります。もし我々が攻勢を後退させるよう強いられるようなことがあれば、我々は圧倒的に打ち勝つことでしょう」と述べた。
バーレーンのアブドルラティーフ・アル・ザヤニ外相は同フォーラムの中で、レバノンは、ヒズボラがアラビア湾岸諸国との軋轢を修復するために、自らの態度を改めることができるとはっきりと示す必要があると話した。
「我々は支援の手を差しのべ、将来の解決策を模索することもできますが、それはヒズボラが態度を改めることができると実証されてからの話です」と、アル・ザヤニ外相は語った。