ネゲブ(イスラエル):木曜日、イスラエルの警察とベドウィンの抗議者たちが、ネゲブ砂漠植林計画をめぐる最近の騒乱で衝突した。当局が和解を求めた翌日のことだった。AFPのジャーナリストが伝えた。
この数日、抗議者たちがイスラエル南部の不毛な砂漠地帯の環境計画をめぐって次々とデモを行い、脆弱な連立政権に厄介な問題を突き付けている。
イスラエルの20%を占めるアラブのマイノリティのベドウィンは、ネゲブの植林計画に長く反対してきた。ベドウィンにとっての故郷である土地を、事実上、政府が収奪する計画だとして激しく非難している。
治安部隊は声明の中で「警察は、ネゲブの道路を封鎖して警察に投石したデモ隊を退けた」と説明した。
声明によると、この事件で13人が逮捕されたという。
AFPの写真家1人が今回の衝突の間に軽傷を負った。
数十年間続いてきた対立の中でまた不穏な動きが出てきたことは、右派のナフタリ・ベネット首相が率いるイスラエルの連立政権の構成の状況から、新たな注目を集めている。
ベネット政権は、イスラム教のラーム党のマンスール・アッバス党首の支持が頼りだ。そして、ラーム党の支援者の中心を占めるのがネゲブのベドウィンである。
イスラエルに住むベドウィン30万人のほぼ半分がネゲブの未認識の村で暮らしている。
火曜日、アッバス党首は、イスラエルの「チャンネル12」ニュースの中で、植林を中断し、ベドウィンの指導者と公式の交渉を開始して妥協点を探らない限り、ラーム党は連立政権側につかないと述べた。
水曜日、メイヤー・コーエン社会問題大臣は、「歩み寄り」ができたため、「交渉の加速」が可能になるだろうと述べた。
だが、衝突は続いている。
右派のレガビム環境グループは、ベネット政権に「ラーム党の脅しに対して断固とした立場を示し」、植林計画を確実に進めるよう求めた。
AFP