
エルサレム:イスラエル併合下の東エルサレムで4日(土)、イスラエル治安部隊が、イスラエル人市民を刺し警察を襲おうとしたパレスチナ人の男を射殺したと、イスラエル警察とパレスチナの医療従事者が話した。
襲撃犯は街のダマスカス門付近で男性をナイフで刺し、その後「国境警察の警察官を刺そうとした」と警察は声明の中で述べた。
「警察は襲撃犯を殺害した」と警察は説明した。
パレスチナ赤新月社の広報担当者は、警察はパレスチナ人の襲撃犯を殺害したと述べた。イスラエルのマーゲン・ダビド公社救急サービスは、刺された被害者は20歳の敬虔なユダヤ人男性で、病院に運ばれ「中等度から重度の容態」にあると述べた。
襲撃犯の身元はすぐには確認されなかった。イスラエルの公共ラジオは、彼はヨルダン川西岸地区北部の町サルフィート出身の25歳だと伝えた。
ダマスカス門付近で目撃者によって撮影されソーシャルメディア上で広くシェアされている映像には、歩道にうつぶせになったジーンズをはいた男性が警察に撃たれているところが映っている。
パレスチナの公式の国営通信社WAFAは、この男性は「イスラエルの警察官たちが至近距離で彼に発砲したときに」死亡したと伝えた。
ガザ地区を支配しているイスラム原理主義集団ハマスのエルサレムの広報官モハメド・ハマデー氏は、「負傷して地面に倒れている若い男性に対する故意の銃撃」を非難した。
銃撃の後、警察はダマスカス門付近に集まっていたパレスチナ人たちを分散させるために、催涙ガスを発射した。
この事件の前には、先月、ハマスに属する銃撃者がエルサレムの旧市街でユダヤ人のツアーガイドを射殺し、警察によって殺された事件が起きている。
その数日前には、治安部隊が旧市街で16歳の襲撃者を、警察官2名を刺したとして射殺した。
旧市街は、イスラエルが1967年以来占領している東エルサレムにあるが、パレスチナ人は東エルサレムを将来の国家の首都と主張している。
AFP