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シリアで1ヵ月に2度目のイスラエルによる重要な港への攻撃が報告される

2021年12月7日に国営シリア・アラブ通信(SANA)が公開した写真には、シリアのラタキア港のコンテナ付近での火災の様子が写っている。(AFP通信)
2021年12月7日に国営シリア・アラブ通信(SANA)が公開した写真には、シリアのラタキア港のコンテナ付近での火災の様子が写っている。(AFP通信)
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28 Dec 2021 04:12:23 GMT9
28 Dec 2021 04:12:23 GMT9
  • 内戦中、アサド政権にとって最も強力な同盟国となってきたロシアは、ラタキアから約20km(12マイル)離れたフメイミムで空軍基地を運営している

シリア、ダマスカス:地中海から発射されたイスラエルのミサイルが、28日未明にシリアのラタキア港を襲い、コンテナターミナルで火災が発生し、重要な施設に対するこのような攻撃は、今月2度目になったと、シリア国営メディアが報じた。

また、10年にわたる内戦と欧米による制裁で荒廃したシリアの輸入品の大部分を扱う港が標的にされるのも稀だ。

国営通信社SANAは軍幹部の発言を引用し、ラタキアの西部から発射されたイスラエルのミサイルが港のコンテナターミナルを襲い、火災が発生して大きな被害を引き起こしたと報じた。匿名の同幹部は、消防士が攻撃後1時間近く炎と闘っていたと述べた。

シリアの国営テレビ局アル・エフバリヤは、ターミナルから炎と煙が立ち昇る映像を放送した。同局は、港周辺の住宅や病院、店舗、観光地などの被害を報じた。

SANAによると、このミサイル攻撃により、シリア防空システムが作動し、死傷者の報告は今のところないという。

同様の攻撃は、12月7日にも報告されており、この時はイスラエル戦闘機がコンテナターミナルを標的にし、火災と爆発を引き起こした。

現地のアル・エフバリヤTVの記者は、28日の攻撃はより大規模だったようで、80キロ(約50マイル)以上離れた別の沿岸都市タルトゥスでも爆発音が聞こえたと述べた。同記者は、救急車が現場に急行したが、死傷者が出たかどうかは依然不明と語った。

英国に本拠を置く反体制派の戦争監視団体、シリア人権監視団は当時、12月7日の空爆はイランが支援する戦闘員向けの武器輸送を叩いたものだったと発表していた。

10年に及ぶ内戦中、シリアの政府が支配する地域内の標的に対して何百回もの空爆を行ってきたイスラエル軍のコメントはなかったが、同国がこのような作戦を認めたり、議論したりすることはほとんどない。

過去の空爆の中には、シリアの首都ダマスカスの主要空港を標的にしたものもあった。

イスラエルは、シリアで戦闘員を抱えているレバノンの武装組織ヒズボラなど、イランと同盟関係にある民兵の基地を標的にしていることは認めている。同国はまた、民兵組織向けと思われる武器の輸送を攻撃していると述べている。

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