
モハメド・アブ・ザイド
カイロ:エジプト政府は、中国企業のシノバックと、ワクチンの現地製造と開発の強化、および製造技術の移転に関する協議を行った。
エジプトのハレド・アブデル・ガッファール保健大臣代理とシノバックのザオ・クアン会長は、シノバックと、生物学製剤・ワクチンに関するエジプト持株会社、通称バクセラとの間で、協力関係を拡大する方法について議論した。
両氏は、新型コロナやインフルエンザ、ポリオのワクチンについて、エジプトをアフリカにおけるこれらのワクチン製造の中心地にすることを目指し、これらをバクセラの工場で製造することについて議論した。
また、2022年にシノバックの製造技術をバクセラの工場に移転するスケジュールや、エジプト人労働者の研修要件についても議論した。
エジプトのハラ・ザイード保健相はこれに先立ち、同国がシノバックの新型コロナワクチンを年間10億回分以上生産することを計画していると述べた。同大臣は、これにより、エジプトは「アフリカと中東で最大のワクチン生産国」になると付け加えた。
国内のニーズと他のアフリカ諸国への輸出分を賄うため、カイロの2つの工場がワクチン製造を行うことになる。バクセラは、同社の複合施設を拡張し、1億5000万回分のワクチンの冷蔵施設や、原材料の処理を行う施設を導入する計画だ。
ザオ会長は、シノバックがエジプトとの協力を強く望んでいることを確認し、製造技術の移転を加速する必要性を強調し、バクセラの能力を賞賛した。