
アラブニュース
ハルツーム:サウジアラビア、アラブ首長国連邦、英国、米国は土曜日、10月25日のクーデターによって始まった危機を終わらせるための協議を行うために、国連がスーダンの軍事指導者らや政治団体、その他関係者を招待したことを支持した。
国連特使のフォルカー·ペルテス氏は声明で、「暴力を終わらせ、建設的なプロセスを行う時です」と述べ、「すべての主要な文民と軍の関係者」を集めた協議を行うと発表した。
クワッドと呼ばれる4カ国は、スーダンの関係者らに対し、文民民主主義への移行を回復する機会として、国連の招待を真剣に受け止めるよう促した。
「私たちは、国連が促進し、スーダンが主導するこの対話の構想を強く支持します」との声明が発表された。「私たちは、すべてのスーダンの政治関係者に対し、2019年の憲法宣言に則って、スーダンの文民民主主義への移行を回復するために、この機会を逃さないよう強く勧めます」
その後国連は、「民主主義と移行についてのスーダン国内協議の正式な開始を記念して」月曜日に記者会見を開くと述べた。
スーダンは、アブドゥル·ファッターハ·アル·ブルハーン司令官による10月25日のクーデター以来、民主化運動と治安部隊による死者を伴う弾圧に揺れており、軍と文民の間の脆弱な権力分担協定が崩れた。
同協定は、独裁的なオマール·アル·バシール大統領が、その鉄拳支配に対する数カ月の街頭抗議の後、2019年4月に失脚したことを受けて合意されたものだ。
民主化運動の一翼を担うスーダン医師中央委員会によると、クーデター以降、抗議行動関連の暴力で少なくとも60人が死亡している。
「軍事クーデター以来、移行は大きな挫折に直面し、国に甚大な影響を及ぼしています」とペルテス氏は話した。
「その後繰り返された平和的なデモ参加者に対する暴力は、スーダンのすべての政党の間で不信感を深めるばかりです」と付け加えた。
国連が支援する協議は、「スーダンの関係者が、現在の政治危機から抜け出す方法と、民主主義と平和に向けた持続可能な道筋に合意することを支援する」ことを目的としていると、ペルテス氏は述べた。
アラブ連盟はこの動きを歓迎した。
ペルテス氏は、「現在の政治的行き詰まりが、この国をさらに不安定な状態に陥れかねないと深く憂慮しています」と述べた。
「武装運動や政党、市民組織、女性団体、抵抗委員会が、国連の進める政治プロセスに参加するよう招待されるでしょう」と付け加えた。
国連安全保障理事会は、水曜日に非公式会合を開き、スーダンの最新情勢について議論する予定だ。
先週、スーダンの文民首相アブダッラー·ハムドゥーク氏が辞任し、軍が国を完全に掌握することになった。
ハムドゥーク氏は、クーデター後、数週間にわたり自宅軟禁されていたが、国際的な圧力を受け、11月21日の合意で復職した。
しかし、民主化抗議運動はこの合意を、ブルハーン氏に乗っ取りを正当化する隠れ蓑を提供したとして、「裏切り」だと非難した。
先週の日曜日に辞任を発表したハムドゥーク氏は、スーダンが「その存続を脅かす危険な岐路」にあると警告した。
* AFPより