
ニューヨーク:国連は、シリア政府の許可なく同国北西部へ越境(クロスボーダー)人道支援を行うことは「不可欠」であることに変わりはないとし、同措置は新たな安保理の採決を経ずに事実上6ヵ月間延長された。
安保理はこれまで、トルコとの国境にあるバブ・アルハワ国境通行所を通じて、シリア北西部の反体制派の支配地域への支援を許可する採決を、「6ヵ月間延長して2022年1月10日までに」更新していた。
この採決が、国連事務総長が報告書を発行することを条件に、「さらに6ヵ月、すなわち2022年7月10日まで追加延長する」こととされた。
西側諸国は、7月までの更新は自動的に行われると解釈していた。ロシアは新たな安保理の採決を要求する可能性を提起していたが、そのような行動は取っていない。
グテーレス国連事務総長は12月の報告書で、この越境メカニズムを廃止して、シリア政府からの前線を横断する仕組みに変更することは、現段階では不可能であると強調していた。ロシアは、シリア政府の全土に対する主権を認めるものとして、この方式を支持している。
AFP