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トルコとアルメニア、関係正常化に向けた第一歩となる協議を開催

EUと米国に歓迎された2009年以来の両国の対面協議は90分間にわたって行われた。(トルコ・アルメニア・ビジネス開発協議会(Turkish Armenian Business Development Council))
EUと米国に歓迎された2009年以来の両国の対面協議は90分間にわたって行われた。(トルコ・アルメニア・ビジネス開発協議会(Turkish Armenian Business Development Council))
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15 Jan 2022 09:01:20 GMT9
15 Jan 2022 09:01:20 GMT9
  • 協議による短期的な進展は期待薄、外交政策アナリストがアラブニュースに語る

メネクセ・トキャイ

アンカラ:トルコとアルメニアの特使は1月14日、モスクワで第一回目の協議を行い、両国の外交・商業関係の正常化に向けた第一歩を踏み出した。

アルメニアは、この協議によって地域における孤立を解消する狙いがある。一方、トルコにとってこの協議は、隣接している国々との信頼関係を取り戻し、紛争の潜在的リスクを低減するための広範な取り組みの一環だ。

2009年以来となる両国の対面協議は90分間にわたって行われた。アルメニアの特使は、議会の副議長であるルベン・ルビニャン氏(31歳)だ。トルコの代表は、前駐米大使で上級外交官のセルダル・クルチ氏(64歳)だ。

欧州連合(EU)と米国はいずれもこの動きを歓迎している。

トルコ側の公式声明によると、特使は「前向きで建設的な雰囲気の中、(協議を)行い」、「トルコとアルメニア間の対話による正常化プロセスに関して、予備的な意見を交換した」。

さらに、「両者は、完全な関係正常化に向けて、前提条件なしで交渉を継続することに合意した。二回目の協議の日程および開催地は、外交ルートを通じて適切な時期に決定する」と声明は続けた。

専門家は、両国間の協議開始を期待できる進展と評価する一方で、冷え切った関係を打破することは簡単ではないと、慎重な姿勢も崩していない。

国際危機グループのトルコ担当ディレクターであるニガール・ゴクセル氏は、アラブニュースに対し次のように語った。「トルコ政府は、トルコ・アルメニア線とアルメニア・アゼルバイジャン線を『相互強化』と呼んでいますが、これは一方の進展が他方にプラスの影響を与えるという希望を反映したものです」

同氏はさらに、「アゼルバイジャンは、1993年以来トルコとアルメニアの国交正常化を妨げてきた主要な問題であるナゴルノ・カラバフ地域の領土を取り戻しました」と続け、こう述べた。「しかし、アゼルバイジャンは、アルメニアの領土を通ってナヒチェバンへと続く新たな輸送ルートの開設に向けた進展を望んでいます。アゼルバイジャンの期待がトルコ・アルメニア間の交渉にどの程度影響するかはまだわかりません」

アゼルバイジャンとトルコの両政府は、アゼルバイジャンとその飛び地のナヒチェバン、そしてアルメニアのシュニク地方を通ってトルコへと続く陸路の再開を切望している。

アゼルバイジャンはまた、シュニク地方の領土を横断する道路と鉄道で構成されるザンゲズール回廊のプロジェクトを優先してきた。

アルメニアとトルコ間の鉄道接続の改修は、トルコ、アゼルバイジャン、アルメニア、ロシア、イランの貿易商が利用するため、経済効果が期待されている。

数十年にもわたる孤立により、アルメニアは南コーカサス地方における石油・ガスパイプラインや鉄道網から除外されてきた。

オクスフォード大学の政治・国際関係学講師であるサミュエル・ラマニ氏は、アラブニュースに対して、「協議に向けて、リスクは高いものでした」と語った。

トルコは1993年にアルメニアとの国境を閉鎖した。両国は2009年に正式な関係を樹立することで合意に達したが、和平協定はアゼルバイジャンが阻止したため批准されなかった。

トルコは、主要な地域の同盟国であるアゼルバイジャンと、現在の和解プロセスを調整していると発表した。一方、トルコのエルドアン大統領は13日、現在の和解に結果を期待するならば、アルメニアはアゼルバイジャンと良好な関係を構築すべきだと述べた。

ラマニ氏は、「トルコとアルメニアは2009年以来、二国間関係に混乱が生じ、間接的な二国間貿易を除くすべての貿易が停止しています」と述べた。

しかし、ラマニ氏は、今回の協議による短期的な進展の可能性は低いと警告する。

「1915年のオスマン帝国によるアルメニア系住民の大虐殺は、アルメニアはジェノサイド(特定集団を滅ぼすための大量虐殺)と主張しており、二国間関係には依然としてつきまとっています。アルメニアとアゼルバイジャンの緊張関係も続いており、燃え上がるものの公然と衝突するまでには至らないという傾向にあります。今回の協議がもたらす可能性があるものとしては、将来的により包括的な議論をするための基礎となるものです」と同氏は述べた。

アルメニアは、今回の協議が外交関係の強化、1993年以来閉鎖されている陸上国境の開放、そして大使の相互任命につながるものと期待している。

国境の開放は、陸に閉ざされたアルメニアの対トルコ貿易(2021年は380万ドル)の増加につながる。一方、トルコ製品にとっては、アルメニアでロシアからのより高価な輸入品と競争する機会を得ることとなる。アルメニアは12月にトルコからの輸入禁止を解除している。

トルコのチャブシオール外相は最近、イスタンブールとエレバンを結ぶチャーター便の就航の可能性を示唆した。このチャーター便は2月に就航する予定だ。

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