Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • Home
  • 中東
  • UAE大使が安保理のフーシ派に対する非難を正義への重大な一歩として歓迎

UAE大使が安保理のフーシ派に対する非難を正義への重大な一歩として歓迎

金曜、UAEの要請によって同国の首都への攻撃について議論するために開かれた安保理会合の後に語ったラナ・ヌサイベ氏(国連/資料写真)
金曜、UAEの要請によって同国の首都への攻撃について議論するために開かれた安保理会合の後に語ったラナ・ヌサイベ氏(国連/資料写真)
Short Url:
22 Jan 2022 06:01:46 GMT9
22 Jan 2022 06:01:46 GMT9
  • 理事会メンバーは全会一致で、アブダビに大きな被害をもたらした今週の攻撃を非難し、加害者の責任追及を求めた
  • UAEの国連代表ラナ・ヌサイベ氏は、自国は「国および国民とその暮らしを守る主権」を有すると述べた。

エファレム・ コッセイフィ

ニューヨーク: 今週アブダビで大きな被害を出したテロ攻撃に対する国連安全保障理事会の全会一致での非難声明は、イエメンのフーシ派武装組織に犯罪行為の責任を負わせ、今後の凶行を抑止する取り組みにおいて「非常に重要な一歩」だと、UAE国連常駐代表が述べた。

ラナ・ヌサイベ氏は加えて、自国は「他国が同じ状況に置かれた場合と同様に、国および国民とその暮らしを守る主権」を有すると述べた。

同氏は金曜、UAEの要請によって同国の首都への攻撃について議論するために開かれた安保理会合の後で語った。

「国際的な平和と安全への脅威」というタイトルのもとで行われた非公開の議論の後に、理事会メンバーの15か国は全会一致で、アブダビに対する「凶悪なテロ」攻撃を非難し、加害者たちが裁きを受けることを求めた。

「安全保障理事会のメンバーは、1月17日月曜に行われたアラブ首長国連邦のアブダビおよびサウジアラビアの複数箇所に対する凶悪なテロ攻撃を最も強い言葉で非難する」と理事会は声明を出している。

理事会は「この不埒なテロ行為の加害者、計画者、資金供給者および支援者たちに責任」を負わせなくてはならないと強調し、それを実現するため全ての国連加盟国にUAEへの協力を求めた。

UAEの首都にある重要な石油施設へのドローン攻撃により3名が死亡、6名が負傷しており、その他にアブダビの国際空港では火災が引き起こされた。フーシ派がこの攻撃の犯行声明を出すと、すぐざま世界中から非難が寄せられた。

理事会メンバーは、インド人2名とパキスタン人1名の犠牲者の家族と各国政府に哀悼の意を表した。

「あらゆる形態および目的のテロ行為は国際的な平和と安全への最も深刻な脅威となる」ものであり、いかなるテロ行為も「どんな動機があろうと、時と場所を問わず、誰が行うにしても犯罪であり正当化できないもの」だと、理事会は改めて表明した。

安全保障理事会はまた、全ての国が「国連憲章と、国際人権法、国際難民法、国際人道法といった国際法のもとでの義務に従い、テロ行為による国際的な平和と安全に対する脅威とあらゆる手段で戦う」必要があることを再確認した。

ヌサイベ氏は「理事会は全会一致で、フーシ派によるひどい侵略行為と、テロ攻撃を可能にするミサイルその他の技術の拡散は国際社会全体に対する明確な脅威だと表明しました」と述べた。

100以上の国および国際組織と共に安全保障理事会が今回の攻撃を強く非難したことで、UAEは非常に励まされていると同氏は述べた。

「UAEは自国民と世界中からやってきて国内に居住する数百万の市民の安全について非常に憂慮しています」とヌサイベ氏は述べている。

「この会合と声明は国際社会が今回の攻撃に向ける関心を明確に示すものです。UAEには200を超える国籍の人々が居住しており、毎日6万人以上の乗客がアブダビ国際空港を利用しています」

今月の安保理議長国を務めるノルウェーの代表団に宛てた安保理特別会議を要請する書簡の中で、ヌサイベ氏は最近の暴力の激化を「地域にテロと混乱を拡散させようとするフーシ派による動きのさらなる一歩」であると表現し、「国連の制裁に反して違法に手に入れた武力を使って平和と安全を脅かそうとするフーシ派の新たな企て」だとした。

常任理事国であるフランス、ロシア、中国、アメリカ、イギリスをはじめとする理事国の多くは、既にフーシ派のアブダビへの攻撃を非難する声明を発表しており、アメリカとイギリスはこの攻撃を「テロ攻撃」と呼んでいる。

UAEの要請に応じて、米国のジョー・バイデン大統領が木曜に、米国政府はフーシ派を再び「外国テロ組織」に指定することを検討していると述べた。

月曜の攻撃は、今月に入って2件目のフーシ派とUAEが関わる注目事件となった。フーシ派武装組織は1月3日にUAE船籍の貨物船Rwabee号をイエメン西岸沖の紅海で拿捕している。

安保理は以前、今回の船の拿捕と乗組員の監禁を全会一致で非難している。イギリスがまとめた声明において、安保理メンバーは船と乗員の即時解放を要求し、フーシ派に乗組員の安全と健康を保障することを要請した。

また、全ての関係者に問題を迅速に解決するよう求めるとともに、国際法に従ってアデン湾および紅海における航行の自由を保護することの重要性を強調した。

ラワビ号の強奪は、国際貿易とエネルギー輸送の重要ルートである紅海においてのフーシ派による直近の襲撃事件であった。

特に人気
オススメ

return to top