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シリアで刑務所襲撃後、戦闘で70人以上が死亡

ダーイシュのゲリラ攻撃のほとんどは、遠隔地の軍事目標や石油施設に対するものだが、ハサカ刑務所襲撃はダーイシュの復活の新たな局面を示すかもしれない。 (AFP)
ダーイシュのゲリラ攻撃のほとんどは、遠隔地の軍事目標や石油施設に対するものだが、ハサカ刑務所襲撃はダーイシュの復活の新たな局面を示すかもしれない。 (AFP)
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22 Jan 2022 10:01:46 GMT9
22 Jan 2022 10:01:46 GMT9
  • ダーイシュは木曜日の夜、過激派グループのメンバーとみられる者が約3500名収監されている刑務所に対して攻撃を行った

ベイルート: シリアでは、ダーイシュが過激派が収容された刑務所を攻撃した後、ダーイシュとクルド人勢力の間で戦闘が激化して土曜日で3日目となり、70人以上が死亡した、と監視団が発表した。

ハサカ北部の町にあるグウェラン刑務所への攻撃は、約3年前にシリアで「カリフ制」の敗北が宣言されて以来、ダーイシュによる最大規模のものの一つである。

シリア人権監視団のラミ・アブデル・ラーマン代表は、「少なくともクルド人治安部隊のメンバー28名、民間人5名、ダーイシュのメンバー45名が殺害されました」と述べた。

監視団によると、ダーイシュは木曜日の夜、過激派グループのメンバーやリーダー格とみられる者が約3500名収監されている刑務所に対して攻撃を行った。

戦争で荒廃したシリア国内の情報源を頼りに情報を収集する、英国拠点の監視団によると、これまでに数百人の過激派収監者が拘束され、約10名が逃亡したと考えられている。

クルド人主体のシリア民主軍(SDF)のファルハド・シャーミ報道官は、「刑務所とその周辺では、特殊な状況が続いています」と話した。

土曜日の朝の戦闘は、刑務所の北側で起きていたと、彼は付け加えた。

過激派組織は、アマク通信が発表した声明の中で、刑務所への攻撃は 「囚人の解放」を目的としていると述べた。

ダーイシュは、かつて勢力を広げた準国家の残党が2019年3月にユーフラテス川岸で制圧されて以来、シリアのクルド人や政府の標的に対して定期的に攻撃を実施してきた。

ダーイシュのゲリラ攻撃のほとんどは、遠隔地の軍事目標や石油施設に対するものだが、ハサカ刑務所襲撃はダーイシュの復活の新たな局面を示すかもしれない。

クルド当局は、長年の活動で捕捉した数千人のダーイシュの戦闘員を裁判にかけることはおろか、収容する能力もないと警告してきた。

クルド当局によると、クルド人が運営する多くの刑務所には50以上の国籍の者がおり、現在12000人以上のダーイシュとみられる者が収容されているという。

シリア戦争は2011年に勃発し、以来50万人近くが死亡し、第二次世界大戦後最大規模の紛争による移住に拍車がかかっている。

AFP

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