
エルサレム:イスラエルのアイザック・ヘルツォーク大統領は、今月末にUAEへの歴史的訪問を行うと、大統領府が25日に発表した。両国が国交を正常化して以降の最新の注目の外交訪問となる。
大統領府は、ファーストレディとともに訪問する大統領が、1月30日から31日にかけて、アラブ首長国連邦のシェイク・ムハンマド・ビン・ザーイド・アル・ナヒヤーン皇太子と会談する予定だと発表した。
「我々は、イスラエル大統領のアラブ首長国連邦初訪問を行うという歴史を作る特権をもつ」と、ヘルツォーク大統領は声明で述べ、両国は「新しい共通の未来の基礎を作っている」と付け加えた。
ヘルツォーク大統領はまた、ドバイの首長や政府高官と会談し、ドバイ万博を訪問する予定だと、大統領府は述べた。
訪問は、富裕国UAEが何十年ものアラブ諸国との合意を破り、イスラエルと外交関係を結んでから約16ヵ月となる中で行われる。
この動きは、アブラハム協定として知られる、米国が仲介した一連の合意の一環だ。この協定はパレスチナ人の怒りを招いた。
ナフタリ・ベネット首相は先月、UAEを訪問した初のイスラエル政府の長となり、歴史に名を残した。この訪問は、イスラエルの安全保障上の最優先課題であるイランの核開発プログラムに関する国際協議に重点の一部が置かれていた。
その地位がほぼ儀礼的なものであるヘルツォーク大統領は、UAEを公式訪問する初のイスラエルの国家元首となる。
大統領は、イスラエルがアブラハム合意に署名するアラブ諸国のリスト拡大を望んでいる中で、両国間の「大胆な新しいパートナーシップ」は「中東を変革する」と断言した。
この合意は、米国のドナルド・トランプ前米国大統領の下で交渉が行われたものだが、ジョー・バイデン政権はこれを是認している。
バーレーンとモロッコも、この合意に基づき、イスラエルとの国交を正常化した。
スーダンはこれに合意しているが、ハルツームで混乱による不安定感が広がる中で、正式な国交は生まれていない。
AFP