
サイード・アル・バタティ
ムッカラー:水曜にイエメン中部のマアリブ県において、政府軍が数か月ぶりにアベディア地区の新たな地域へ進攻し、フーシ派数十人を殺害して、同県のおける最近の戦果をまたひとつ増やしたと、マアリブの軍関係者がアラブニュースに語った。
隣接するハレブの戦略的に重要な山岳地帯を掌握した翌日、イエメン軍とGiants Brigades 部隊は、政府軍の攻撃と「イエメンの正当性回復を目指す」連合軍の激しい空爆を受けるフーシ派との激戦の末に、マアリブ南部アベディア地区のアル・ジャファラを制圧し、同じくマアリブ南部に位置するジュバ地区のUm Resh軍事基地を包囲した。
「我々は現在、ジュバ地区、アベディア地区にさらなる進攻を続けています」と匿名の軍関係者が語った。
地元メディアは、連合軍の戦闘機はアベディア地区のフーシ派を標的とする空爆を激化させ、政府軍が戦略的に重要なこの地区に進攻するための準備をしたようだと伝えた。
今週、政府軍はハレブ市街を含むハレブ地区の大部分を制圧し、年初からマアリブで大きな敗北を喫したフーシ派に対し、軍事面で大打撃を与えた。
アベディアとジュバを掌握することでマアリブの中心市街をフーシ派による南方からの攻撃から守ることができ、さらに隣接するバイダー県への政府軍の進攻も可能となると、軍関係者は言う。
昨年、フーシ派はアベディア地区で数千人を包囲し、地域軍と部族戦闘員は降伏させるためにミサイル、迫撃砲、爆発物を搭載したドローンで住宅地を激しく攻撃した。
このフーシ派の包囲によって数千人が大規模な飢餓の危機に瀕し、国内外で非難が巻き起こった。
昨年末、連合軍が西海岸から中部マアリブ県までにGiants Brigades 部隊数百人を配備したことが、フーシ派武装組織のマアリブ南部およびシャブワ県での戦果を政府軍が覆す助けとなった。
水曜、連合軍はマアリブ、バイダー、タイズへの31回の空爆によってフーシ派160人以上を殺害したと伝えた。
直近のフーシ派の死亡者を伝えたこの連合軍の発表は、フーシ派が支配するサナアの軍事目標に対して連合軍の戦闘機が激しい空爆を行い、爆発の轟音が響き渡ってから1日足らずで行われた。
住民らから、火曜夜にサナアの北と東西の軍事基地に火の手が上がり、煙が出るのを見たとの報告があった。
ソーシャルメディアで拡散される動画には、連合軍の戦闘機が発射したミサイルが山中の軍事基地で爆発する様子がうつされている。
連合軍は、フーシ派がサウジアラビアを標的とした弾道ミサイルと爆発物搭載ドローンの保管および組み立てをサナアの軍事基地内で行ったと糾弾していた。