アルジェ：アルジェリアの保健大臣は25日、北アフリカの同国が新型コロナ感染の急増に直面する中、ワクチンを接種し、病院を崩壊から救うよう人々に促した。

アルジェリアは、デルタ変異株と非常に感染力の強いオミクロン変異株の両方の感染と闘っており、オミクロン株は現在、新型コロナ感染の60%を占めている。

24日、保健当局は、1日としては過去最高の2215人の感染者と、13人の死者を報告した。

「ワクチン接種を受け、我々の医療機関を破綻させる恐れのある感染の連鎖を断ち切るよう促す」と、アブデラフマネ・ベンブージド保健大臣が首都アルジェでの記者会見で述べた。「今のところは、病院の職員が何とかやっている。問題は、いつまで持ちこたえられるかだ」

研究によると、オミクロン株はこれまでのデルタ株よりも重症化しにくいという。オミクロン株は他のコロナウイルス株よりもさらに広がりやすく、既に多くの国々で優勢になっている。また、ワクチン接種を受けた人や、これまでにこのウイルスの他の株に感染したことのある人にもより感染しやすい。

アルジェリアでの接種率は低く留まっている。アルジェリアの有名な俳優、歌手、アスリート、インフルエンサーによるワクチン接種に賛成する投稿など、国営メディアやSNS上での政府の強力なワクチン接種キャンペーンが行われているにもかかわらず、1回でもワクチンを接種した人は人口の4分の1に満たない。

アルジェリアには、2年分のワクチン接種ニーズをほぼ確実に賄えるワクチンの在庫があると、大臣は語った。全体として、アルジェリア住民4500万人のうち、13％しかワクチンを接種していないと、大臣は語った。接種を受ける資格がある大人のうち、2回のワクチン接種を受けたのはわずか29%だ。

12月、アルジェリアは多くの公共施設の入場にワクチンパスポートを求め始め、何百万回分ものワクチンが未使用のままになることにつながっているワクチンへのためらいを克服しようとした。

このパスポートは、アルジェリアで出入国する人や、スポーツ施設、映画館、劇場、美術館、市役所、その他ハマム（この地域全体で人気のある浴場）などの施設に入る時にも求められる。

公式の数字は、アルジェリアではパンデミックが始まって以降6508人の新型コロナ関連の死者が出ていることを示しているが、政府の科学委員会の委員でさえ、実際の数字がもっと多いことを認めている。ウイルスに感染したことを非難されるのを恐れて、アルジェリア人の中には自分の感染を秘密にする人もおり、それが他の人々を危険に晒している。

AP通信