
ベンガジ:リビア議会は1月31日、アブドゥルハミド・ドベイバ暫定首相の後任を選ぶ会合を来週開くと発表した。国内の東西勢力の間の緊張が高まる可能性がある。
以前予定されていた選挙では法的な根拠を巡って激しい議論が巻き起こり、ひと月前に中止された。議会の発表により、東西勢力の対立の深刻さが再度浮き彫りとなっている。
東部にある議会は立候補者の審査の準備をすでに整えており、2月7日に公聴会が開かれるとブリヘク広報官は述べている。
翌日には当選者が決定するという。
2011年、NATOの支援を受けた住民蜂起によって独裁者のムアンマル・カダフィ大佐が追放された。リビアは国連主導の下、それ以降の混乱の10年間を過ごしてきた。
ドベイバ政権は当初、昨年12月24日の選挙まで国を取り仕切る予定だった。自身は立候補しないと約束していたが、ドベイバ氏も候補者の1人となっていた。
選挙が中止されて以降、議会のアギーラ・サレー議長(立候補の1人)が、ドベイバ氏の任期は終了したとして後任を選ぶよう主張している。
東部の街トブルクにある議会は昨年9月にドベイバ政権への不信任決議を可決したが、首都の上院で否決された。
議会は先週、首相候補者の基準を示したが、選任までの期限は設けなかった。
国連や西側諸国、それに一部の議員も、ドベイバ氏に首相選挙まで職にとどまるように求めた。
ブリヘク広報官は1月31日、「特定の大使」とステファニー・ウィリアムズ国連リビア特使に対し、「国内の事柄に干渉しないよう」求めた。
ドベイバ氏は、選挙で選ばれた政府のみに権力を継承すると繰り返し述べている。
AFP