
アラブニュース
ロンドン:サウジアラビアとアラブ首長国連邦が、コロナウイルスによるパンデミックの中、世界で最も安全な場所として1位と2位にランクインした。
ブルームバーグのCOVIDレジリエンス(耐性)ランキングの1月版で、サウジアラビアが順位を18位上げ、2位にランクインした。これは、同国の高いワクチン接種率と景気の大幅な回復の予測による。
健康への危機となるコロナウイルスによる社会的・経済的な混乱が最も少ない国を取り上げるこのデータ&メディアカンパニーの毎月のレポートでは、最も成功している国々は、この問題に対して長期的なアプローチを取り、コロナウイルスが存在する環境での生活に適応しようとしている。
これらの国々は、高いワクチン接種率、比較的低い死亡者数、旅客飛行機定員数のパンデミック前のレベルへの回復、およびワクチン接種済者に対する旅行制限措置の緩和などの「最良のシナリオ」の実現による得点獲得で上位にランクインした。
アラブ首長国連邦(11月のランキングでも1位を獲得)とサウジアラビアは、再び完全ロックダウンの状態へ戻るのを回避できた点でも高得点を獲得している。3位にランクインしたのはフィンランドだった。
同社のレポートでは、新型コロナウイルス(COVID-19)によるパンデミックが発生して以来、オミクロン株は最大規模の世界的感染を引き起こしたが、その症状の軽さと高いワクチン接種率により死亡者数は低く抑えられており、英国、タイ、アイルランドなどの国々も同ランキングで高得点を獲得している。
このレポートは、ウイルスの封じ込め、医療の質、ワクチン接種率、総死亡者数、旅行の再開における進展など、12の指標を基にしている。
同レポートは、新型コロナウイルス(COVID-19)による感染が一般的なものでコントロール可能と捉える見方が増すにつれ、最も高い成績を収めている国々がこのウイルスにインフルエンザと同様の方法で対処するためにどのような舵取りをしているかに焦点を当てている。
中国と香港は、その「ますます厳しくなる」コロナウイルスゼロ対策により順位を落としたと同レポートは報告している。
多くの国々が今年の景気回復に関する予測を発表している中、1月のランキングでは、東南アジアと中東の新興諸国が西洋の先進諸国よりも高い得点を獲得する傾向が見られた。