
エファレム・ コッセイフィ
ニューヨーク:国連は、同組織の深刻な資金不足により、何百万人もの脆弱な立場にあるイエメンの人々に対し、重要なライフラインを提供している人道支援の将来が脅かされていると警告した。
この資金不足により、1月には国連の主要な支援プログラムの約3分の2が削減または閉鎖され、緊急に追加支援が得られない限り、今後数ヶ月でさらなる削減が予想されている。
すでに多くの家庭では、1日に必要な最低限の食料の半分以下しか供給されておらず、さらなる厳しい制限が避けられない状況になっている。一部の人々は食料援助プログラムから完全に切り離されている。学校給食プログラムや栄養失調の治療支援も削減される予定だ。
アントニオ・グテーレス国連事務総長の報道官ファルハン・ハック氏は、「驚異的な飢餓の危機を前に、食糧援助が縮小されようとしているのです」と述べている。「3月までには1,100万人が削減された食料配給に頼らざるを得なくなり、完全な配給を受けられるのはたった200万人になります」
「また、15の主要都市では水と衛生設備のサービスが停止し、460万人が影響を受ける可能性があります。さらに、100万人以上の女性と少女が、婦人科や性的バイオレンスに関するサービスを受けることができなくなります」
「数百万人が、必要なヘルスケア、栄養、シェルター、現金支援、教育など、その他の重要なサービスへのアクセスを失うことになります」と述べた。
ハック氏は、イエメンにおいて「人々の苦しみが急激に増大するのを避けるために」援助資金を増強するための緊急の取り組みを求めた。
イエメンでは、過去最悪の人道的危機が発生しており、2,000万人以上の人々が何らかの援助や保護を必要としている。
イエメンの危機は、主に紛争と経済の崩壊によって引き起こされているが、新型コロナウイルスによるパンデミックの影響、大雨や洪水、敵対行為の激化などによって、さらに深刻化している。
国連世界食糧計画(WFP)は以前、1300万人のイエメン人への食糧援助を継続するために必要な資金が不足していると警告し、結果として800万人分の配給量制限が開始されることになった。飢餓の危険性がある残りの500万人に対しては、今のところ完全配給を続けている。
国連人道問題調整事務所(OCHA)は、「食糧援助に依存して生きているイエメンの家族たちにとって、今回の配給削減は最悪のタイミングです」と述べた。OCHAは、通貨の切り下げとハイパーインフレによる経済の崩壊、複数の地域で続いている戦闘により、家族たちは生き残るために地域から脱出しなければならないことなどが食糧危機の原因であるとしている。
WFPの中東・北アフリカ地域責任者であるコリーン・フライシャー氏は次のように述べている。「私たちが食糧を減らすたびに、すでに飢えている人や食糧不安を抱えている人が、何百万人もの飢餓状態の人々の仲間入りをしてしまうことは明白です」
「しかし、緊急事態には緊急事態用の手段が必要です。限られたリソースを伸ばし、優先順位をつけて、最も危機的な状態にある人々に焦点を当てなければなりません。イエメンの人々は、絶え間ない紛争と、何百万人もの人々を困窮に陥れている深刻な経済危機の影響を受け、これまで以上に脆弱な立場にあります」
「世界中の人道危機に対する予算が限界に達している今、イエメンにおけるWFPの食料在庫は危険なほど少なくなっています。迫り来る飢餓の大惨事を回避するためには、これまでにも寛大であった援助国の協力がどうしても必要なのです」
WFPは、「飢餓の危機に瀕している家族に重要な食糧支援を届ける」には、5月までの活動を継続するために8億1,300万ドル、2022年の末までに19億7,000万ドルが必要だと述べている。