
パレスチナ自治区ラマッラー: パレスチナ解放機構(PLO)は月曜日、マフムード・アッバース氏の支持者らを指導者層の役職に任命し、フセイン・アル・シェイク氏を同組織の執行委員会に任命した。
しかし、2020年にコロナウイルスに感染して逝去したサエブ・エレカット氏が務めていた2つの重要な役職、PLO事務局長と対イスラエル交渉団代表の新任については決定されなかった。
パレスチナ中央評議会の珍しい2日間の会議の終わりに、当局者は、後日その役職を埋めることになるだろうと述べた。
この会議に先立ち、アナリストたちは、86歳のアッバースPLO議長がシェイク氏を昇格させようとしており、それはおそらく彼をパレスチナ自治政府の大統領として実権を握る有力な後継者に位置づけるためだろう、と述べていた。
2020年に辞任したハナン・アシュラウィ氏の席を埋める執行委員会委員として、同じくアッバース氏の支持者でパレスチナ投資基金総裁を務めるモハメド・ムスタファ氏が選ばれた。
アッバース派のラウィ・ファットゥー氏は、PLOの亡命議会であるパレスチナ民族評議会議長に選出された。
アナリストによると、1964年に設立され、イスラエルに対する国家樹立の戦いを主導する役目を担った組織であるPLOへの支持は、主要な役職の公開選挙を実施しなかったことに対する不満の中、パレスチナ人の間でますます低下してきている。
日曜日にPLO執行委員会で演説したアッバース氏は、改革への尽力を「継続的なプロセス」と称して約束した。
しかし、会議が始まった日曜日、アッバース氏の辞任を求めるデモがラッマラーやイスラム原理主義組織ハマスが支配するガザで行われた。
ハマスはPLOに属しておらず、イスラエルとの交渉の決定をめぐってPLOをボイコットしている。
AFP