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イラン、米政府が核合意再建に協力的ならば囚人交換を検討

イランのホセイン・アミラブドラヒアン外相は、米国とイランが「今日ほど合意に近づいたことはない」と述べた。(AFP)
イランのホセイン・アミラブドラヒアン外相は、米国とイランが「今日ほど合意に近づいたことはない」と述べた。(AFP)
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21 Feb 2022 04:02:36 GMT9
21 Feb 2022 04:02:36 GMT9
  • イランは友好姿勢を示す経済的好条件と米国による保証の確保を求めている
  • 米側は囚人交換をウィーンでの協議の議題に加える態勢にある、とイランのアミラブドラヒアン外相

アラブニュース

ロンドン:イランは、凍結されている80億ドルに及ぶ同国の海外資産の凍結解除など、米側の友好姿勢が具体的な形で示されるならば、米国と大規模な囚人交換を行う用意があると、イラン外相が語った。

イランのホセイン・アミラブドラヒアン外相は、米国がドナルド・トランプ前大統領の政権時に離脱した核合意について、米国とイランが「今日ほど合意に近づいたことはない」と述べた。

欧州諸国は、2月に入ってから合意の再建を目指してイラン政府と交渉してきた。

19日にミュンヘン安全保障会議で演説した際、アミラブドラヒアン外相は、米政府が核合意を尊重するという政治的、法的、経済的な保証を提供するのに際して、米側がある程度の柔軟性を示すようイランは要求する、と述べた。

外相はまた、囚人交換は「完全に人道的な問題」であるとし、「昨年の段階で、全ての囚人を一度に交換するという一種の合意が形成されていたはずです」と付け加えた。

米側は囚人交換をウィーンでの協議の議題に加える態勢にある、と外相は主張し、次のように指摘した。「イラン側の見方としては、囚人交換とウィーンでの協議には関係がありません。両者は全く異なるもので、(囚人交換のみを)すぐに行うこともできるのです。」

アミラブドラヒアン外相はまた、合意再建への努力に最も重要なのは経済的な要素であり、米国がトランプ政権下で行ったように再び離脱した場合に課され得る追加制裁から保護するため、イラン企業と外国企業の間で行われる取引にはいかなる制裁も適用されないようにするべきだとイランは主張してきた、と述べている。

同外相はさらに、米国のイラン担当特使であるロバート・マレー氏が、仲介者を通じて、バイデン現大統領による約束に将来の米政権が従うことは特使として保証はできないとイラン側に伝えたとし、国際関係においては過去の政権が行った合意を国家が守ることを求める国際法と相反するものだと批判した。

「言葉で我々は友好的だと言うだけでは、直接協議の進展には不十分です。実際に、行動で示されなければなりません」と外相は述べ、経済的な方策こそが、マレー特使も望んでいるはずの、協議の成功につながるものだと付け加えた。

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