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ガザに入る援助トラック、基本的ニーズを満たすには倍増が必要だとWFPが指摘

イスラエルとハマスの紛争が続く中、ガザ住民が危機的レベルの飢餓に直面している。(ロイター)
イスラエルとハマスの紛争が続く中、ガザ住民が危機的レベルの飢餓に直面している。(ロイター)
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07 Mar 2024 01:03:48 GMT9
07 Mar 2024 01:03:48 GMT9
  • ガザの保健当局によると、5ヶ月の戦争により、ガザ地区ではすでに3万人以上が死亡している。

ジュネーブ:ガザに入る人道援助輸送車の数は、住民の最も基本的なニーズを満たすために、毎日少なくとも2倍にする必要がある、と世界食糧計画(WFP)は水曜日に述べた。

国連は、ガザ地区における広範な飢餓は、対策を講じなければ「ほぼ避けられない」と警告している。援助団体は、ハマスに対するイスラエルの攻撃によって壊滅的な打撃を受けたガザ地区での食糧不足の原因は、軍事行動、治安の悪化、必要物資の配達に対する広範な制限だと非難している。

ガザの保健当局によれば、5ヶ月に及ぶ戦争により、同地区ではすでに3万人以上が死亡しているという。

「今の倍は必要でしょう。現在、トラックは150台ほどです」世界食糧計画の副事務局長兼最高執行責任者であるカール・スカウ氏は、ロイターにこう語り、「しかしもちろん、長期的には商業的な(物資の)補充も必要だ」とつけつわえた。

10月に紛争が始まる前、ガザは毎日500台のトラックが入ってくることに頼っていた。援助物資は現在、エジプトからのラファ検問所とイスラエルからのケレム・シャローム検問所を経由してガザ南部に届けられる。

5ヶ月に及ぶ戦争によって、パレスチナの飛び地の社会秩序を支えていた多くの制度が破壊されたためである。

「市民秩序の崩壊は、私たちにとってますます大きな課題となっています。治安の空白を埋めるように、武装ギャングが徘徊しています」

ガザ北部に移動する輸送団は、検問所や戦闘のある地域を安全に通過するため、イスラエルの調整が必要である。

火曜日、WFPが2月20日以来初めてガザ北部に派遣した14台のトラックによる食糧輸送団は、ワディ・ガザの検問所で3時間待たされた後、イスラエル国防軍によって追い返されたという。

スカウ氏によると、イスラエル当局は車列を追い返した理由を明らかにしなかったという。

WFPによると、トラックは追い返された後、ルートを変えさせられ、その後、絶望的な人々の大群によって止められ、食料を略奪され、約200トンを奪われたという。

スカウ氏は、WFPがガザ北部に物資を届ける新たな試みをいつ行うかは予測できないとしながらも、WFPは「できる限り早く物資を届ける決意だ」と述べた。

「私たちは3ヶ月間、全住民に供給できる物資を用意しており、状況が許せば、明日にでも規模を拡大することができます」とスカウ氏は語った。

ロイター

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