Since 1975
日本語で読むアラビアのニュース
  • facebook
  • twitter
  • Home
  • 中東
  • フーシ派がサヌアにある米国大使館のイエメン人職員2人を新たに拉致

フーシ派がサヌアにある米国大使館のイエメン人職員2人を新たに拉致

サヌアにある米国大使館。イエメンで紛争が激化する中、同大使館は2015年に閉鎖され、米国人外交官は国外に退去した。(AFP通信/資料写真)
サヌアにある米国大使館。イエメンで紛争が激化する中、同大使館は2015年に閉鎖され、米国人外交官は国外に退去した。(AFP通信/資料写真)
Short Url:
25 Feb 2022 04:02:43 GMT9
25 Feb 2022 04:02:43 GMT9
  • 英国に亡命しているフーシ派の元報道官は、ザマル県にある自宅やその他の財産をフーシ派に押収されたと述べた

サイード・アル・バタティ

アル・ムッカラー:サヌア市の弁護士によると、イランの支援を受けるフーシ派がサヌアにある米国大使館のイエメン人職員2人を新たに拉致した。一方、フーシ派は反対派が所有する財産のさらなる差し押さえを命じた。

イエメン人弁護士で、フーシ派の刑務所に収監されている拉致被害者を弁護しているアブドゥル・マジード・サブラ氏が24日にアラブニュースの取材に答え、サヌアにある閉鎖された米国大使館の報道官2人が身柄を拘束されたと語った。拘束された2人はアブドゥル・ラハマン・アル・シャラビ氏とナビエル・スルタン氏であることが確認された。

今回の身柄拘束の約4か月前、フーシ派は米国大使館に突入し、資産を押収して現地の職員二十数人を拘束した。

アラブニュースが米国務省に問い合わせたところ、担当者は大使館職員の安全に対する懸念を理由に今回の拉致の報道を肯定も否定もしなかったが、拘束されている職員全員の解放を実現するための努力が行われていると述べた。

この担当者は、「フーシ派がサヌアで米国と国連のイエメン人現地職員を拘束し続けていることを我々は最も強い言葉で非難する」と述べ、「この行動は、フーシ派の和平実現に向けた意志と国際社会に対する意図について心配なシグナルを送るものだ」と続けた。

米国は2015年にイエメンの首都サヌアにある大使館を閉鎖し、米国人職員は国外に退去した。フーシ派が国際的に認められていたアブドラッボ・マンスール・ハーディ大統領の政権を打倒し、イエメンにおける支配を強める中でのことだった。

武装したフーシ派は昨年11月に米国大使館を占拠し、少なくとも24人のイエメン人職員を拘束した。拘束された職員のうち半数近くが解放されたが、国内外からの圧力や非難の高まりをよそに、フーシ派は残りの職員の解放を拒否している。

昨年12月、2つの国連機関が1か月前にフーシ派が職員2人を拉致したと非難し、2人をただちに解放するよう要求した。

一方、フーシ派の元報道官は23日、ザマル県にある自宅やその他の財産をフーシ派に押収されたと述べた。

元報道官のアリ・アル・ブハイティ氏はフーシ派から離反して国外に逃亡し、最初はヨルダン、次に英国へと移った。アリ氏によると、ザマル県を統治するアリ氏の兄弟、モハメド・アル・ブハイティ氏が率いるフーシ派のグループが、フーシ派の反対者を標的とした新たな差し押さえ命令の一環として、アリ氏らの故郷ザマル県にあるアリ氏の自宅を差し押さえた。アリ氏はまた、以前フーシ派がサヌアにあるアリ氏の法律事務所から家具を盗んだと明らかにし、フーシ派とその指導者アブドルマリク・アル・フーシ氏に反対し続けると訴えた。

アル・ブハイティ氏はTwitterで、「我々は以前、アブドルマリク・アル・フーシは単なる泥棒でギャングのリーダーだと言ったが、今回起きたことは我々の発言を裏付けるものだ」と述べ、「ついでだが言っておく。サヌアの法律事務所と別荘の家具が差し押さえられても私に影響がなかったように、ザマルの自宅が差し押さえられても私の立場は変わらない」と続けた。

2014年末にイエメンで軍事的に権力を掌握して以来、フーシ派は支配地域の司法当局を利用して差し押さえ命令を出し、フーシ派の支配地域から逃れた何百人ものイエメン軍関係者、政治家、弁護士、人権活動家、ジャーナリストらが所有する財産の略奪を正当化してきた。

また23日には、フーシ派が運営するサヌアの裁判所が市内の私立学校の校長を含む3人に死刑判決を下した。3人は、武装グループを結成し、イエメン政府やイエメンにおける正統性回復のための連合軍と共謀した罪に問われている。

一方、イエメンのその他の地域では、連合軍の戦闘機がイエメン北部のハッジャ県でフーシ派の軍事装備を大量に破壊したと報じられた。ハッジャ県では、フーシ派がハラド地区とアベス地区でイエメン政府が支配する戦略的に重要な地域の奪取を試みている。

連合軍は、ハッジャ県で27回の作戦を実施し、フーシ派が所有する軍用車両16台を破壊したと発表した。また、イエメン国防省は、24日の朝に連合軍が戦闘機による空爆を6回実施し、ハラド地区でフーシ派の戦闘員と軍用車両に損害を与えたと発表した。

特に人気
オススメ

return to top

<