
サイード・アル・バタティ
アル・ムッカラー:イエメン国防省によると、イエメン北部ハッジャ県の最前線で5日未明に政府軍とイランの支援を受けるフーシ派による激しい戦闘が発生した。
アベス地区とハラド地区でフーシ派が政府軍に対して行った反撃が激しい衝突に発展し、双方に数十人の死傷者が出た。
フーシ派は、政府軍が支配する両地区にある戦略的に重要な拠点の奪還を継続的に試みている。今回のフーシ派の攻撃は、そうした取り組みの一環だ。
フーシ派が政府軍に対して新たな攻撃を行う準備をする中、フーシ派の中核地帯であるサアダとフーシ派の支配下にあるその他の地域から大規模な増援部隊が先週ハラド地区とアベス地区に到着した。
イエメン国防省によると、政府軍はフーシ派の攻撃を撃退し、フーシ派の戦闘員数十人が死傷した。
「イエメンにおける正統性回復のための連合軍」は激しい空爆を実施し、フーシ派の拠点、軍用車両、展開していた戦闘員に打撃を与えた。
連合軍は、5日にハッジャ県とマアリブ県で17回の空爆を実施したと発表した。過去24時間で多数のフーシ派が死亡し、軍用車両11台が破壊されたという。
ハッジャ県での今回の戦闘が始まったのは、先月初めに政府軍がサウジアラビアとの国境に近いハラド市とその周辺地域を制圧するための攻勢を開始したときだった。
地元メディアの報道によると、中心都市マアリブの南側の紛争地域で5日、政府軍とフーシ派による衝突が発生した。
フーシ派は、戦略的に重要なマアリブ市の北側と西側から行った攻撃で政府の防衛を突破できなかったため、南側から同市への攻撃を強化している。
フーシ派の戦闘員は、マアリブの石油・ガス田や発電所とともにマアリブ県を完全に掌握するため、昨年初めからイエメンの北半分における政府の最後の拠点であるマアリブ市を攻撃してきた。
人口密度の高いタイズ市で若い技術者が射殺されたことを受けて、イエメン政府関係者と人権活動家は、フーシ派が民間人を標的にしていると非難した。
5日にアラブニュースの取材に応じた軍将校のアブドル・バシット・アル・バヘル氏は、マフフーズ・ダエル氏がタイズ北部アル・オシフラの自宅前で狙撃されたと話した。
アル・バヘル氏は、家族に会うために外国からイエメンに帰国した石油技師のダエル氏がタイズ市郊外の丘陵地に配置されたフーシ派の狙撃手の標的となり、自宅に入る際に殺害されたと述べた。
アル・バヘル氏は、「彼はネクタイを締めスーツを着た非武装の民間人で、両親の待つ自宅に入ろうとした際、玄関前で殺された」と述べた。