
サイード・アル・バタティ
アル・ムッカラー:イエメンにおける正統性回復のための連合軍の戦闘機は7日、北部ハッジャ県の司令室などフーシ派の軍事拠点を攻撃した。数時間前には連合軍の戦闘機がサヌアでも軍事拠点を攻撃していた。地元メディアや住民が伝えた。
連合軍は7日の朝、ハッジャ県にあるフーシ派の標的に対する空爆を強化し、ハラドで軍用車両、ミサイルや迫撃砲の発射装置、部隊などを攻撃した。空爆は政府軍に対するフーシ派の攻撃を弱め、親政府系部隊の地上における進軍の円滑化を目的に実施された。
同じ頃、支配下にある隣接県から増援部隊を合流させたフーシ派が攻勢を強め、イエメン政府軍はハラドとアベスでフーシ派と激しい戦闘を行った。
連合軍による航空支援と兵站支援を受けた政府軍がサウジアラビアとの国内最大の国境検問所を持つ戦略的に重要な同市の掌握を目指して攻勢を開始した先月以降、ハラドでは戦闘が激化している。
ハッジャでの激しい空爆は、連合軍が7日未明にサヌアでの軍事作戦を開始した直後に実施された。作戦はミサイルや弾薬の倉庫、無人機の組み立てや爆発物の取り付けを行う作業場など、サヌア全域のフーシ派の拠点を標的に行われた。
住民によると、街の一部を揺るがすような大きな爆発音が響いたという。
地元メディアや政府関係者によると、イエメン中部のマアリブ県では、フーシ派がジュバ地区で政府軍を新たに攻撃し、過去24時間に激しい戦闘が行われた。
連合軍の戦闘機による航空支援を受けた政府軍がフーシ派の攻撃を撃退したため、フーシ派は何の戦果も上げられなかった。
イエメンの北半分における政府最後の拠点で、エネルギー資源の豊富なマアリブ市を奪取するための攻勢をフーシ派が再開した2021年初頭以降、フーシ派と政府軍に数千人の死者が出ている。
ハッジャとマアリブで戦闘が行われる一方、国連のイエメン特使を務めるハンス・グルンドベルグ氏は7日、戦争終結のための平和的解決に向け、主要な当事者の指導者、経済人、会社経営者、市民社会のリーダーなど100人以上のイエメン人と集中的に話し合うことを発表した。
グルンドベルグ氏は、「イエメンにとって今は悲惨な時期だ。間もなく8年目を迎える紛争は民間人の苦しみを悪化させ、地域の安定を脅かし、平和的解決の見込みに悪影響を与え続けている」と述べ、次のように続けた。
「この破滅的な道筋を反転させ、複数の水準での対話の機会と空間を提供する包括的な政治プロセスを確立することが急務だ」