
サイード・アル・バタティ
アル・ムッカラー:政府高官やメディアの報道によると、フーシ派で爆弾製造に携わり「最も危険な指導者」の1人と見なされていた男が、イエメン北部ハジャでの激しい戦闘で死亡した。
アブドル・アジズ・アハメド・アル・アービドは機械工学を駆使して地域で爆弾や地雷を製造していたが、ハジャのハラド地区の戦闘で亡くなったフーシ派に含まれていたという。
政権側についているハジャ県のナセル・ダギン副知事は、同県出身のアル・アービドを「最も危険な指導者の1人」と表現し、地雷や簡易爆発物、爆弾を製造し、何千人ものイエメン人の命を奪ったと述べた。
アル・アービドは過去10年間、アムランやサアダ、アビアンなどで勃発したフーシ派と敵対勢力との戦闘に何度も参加している。また、2014年暮れにイエメンの首都サナアを襲撃した戦闘員の一員でもある。
イエメン政府は、フーシ派が ジャウフや フダイダ、マアリブ、シャブワなどの紛争地を中心に、全国的に100万個以上の地雷を敷設したと考えている。
アル・アービドの死はフーシ派にとって大きな痛手だ。同グループは、イエメン政府や「イエメンにおける正統性回復のための連合軍」との戦闘で数千人の戦闘員を失っており、その中には指導的地位のメンバーも含まれている。
連合軍の航空支援や兵站に支えられた政府軍は年初来、ハラド地区を掌握すべく攻勢をかけており、フーシ派側の犠牲者は増えている。
交戦中に死亡した何十人もの戦闘員の葬儀が毎日のように行われている。
アル・アービドは、マアリブ県やハジャ県で政府軍とフーシ派との戦闘が激化する中で死亡した。
イエメン国防省は、マアリブ西部の軍事拠点での戦闘で複数のフーシ派戦闘員を殺害したと述べている。
また、マアリブ南部のアル・ファレハでの爆撃でも戦闘員が死亡したという。
公式メディアによると、政府軍の重火器と連合軍の戦闘機がフーシ派の掌握するハラドに打撃を加えたという。