


イスタンブール:イスラエルの大統領は、両国が新しい関係の時代を歓迎した翌日の10日、イスタンブールのユダヤ人コミュニティを訪問して画期的なトルコ訪問を終えた。
アイザック・ヘルツォーク大統領は9日、2007年以来となるイスラエル大統領によるトルコ訪問の中で、同国のレジェップ・タイイップ・エルドアン大統領とアンカラで会談した。
大統領はその後、歴史的なガラタ地区にあるシナゴーグ、ネーヴ・シャロームで、イスタンブールのユダヤ人コミュニティの人々と共に、ウクライナ難民や「トルコとエルドアン大統領」のための礼拝に参加した。
「プロセス全体に過度な期待は感じていないが、戦略的な二国間の利益を反映している」と、ヘルツォーク大統領がシナゴーグに入る前に、訪問と会談について、記者団に語った。大統領はその後間もなくトルコを出発した。
「我々は全てで合意することはない…しかし我々は、お互いを尊重し善意をもって意見の相違を解決することを望むべきだ」と、ヘルツォーク大統領が9日のエルドアン大統領との記者会見で述べた。
ユダヤ人遺産の博物館もあるシナゴーグ、ネーヴ・シャロームは、地元のユダヤ人にとって特別な場所となっている。
ここは「過去に被害を受けた」シナゴーグだとヘルツォーク大統領は述べ、1986年に22人が死亡し、1992年と2003年にも死者を出したテロ攻撃に言及した。
2003年11月15日には、爆発物を積んだ車両がイスタンブールの2つのシナゴーグを標的にし、30人が死亡、300人以上が怪我をした。
これらの攻撃には、トルコのアルカイダ系組織が犯行声明を出した。
オスマン帝国時代、イスタンブール、当時のコンスタンティノープルは、1492年にスペインから追放された多くのユダヤ人を受け入れ、ユダヤ人らはここに避難し、20世紀まで繁栄したコミュニティを作り上げた。
1930年代には、ユダヤ人は差別的な法律やポグロムにさらされた。
このような「500年」の共生をトルコ政府当局者はしばしば引き合いに出すものの、トルコのユダヤ人の地位は時に平等以下となってきた。
20世紀初頭の20万人に比べ、現在は約1万5000人のユダヤ人がトルコに暮らしており、その大部分がイスタンブールに住んでいる。
AFP