
アラブニュース
ロンドン:レバノンのミシェル・アウン大統領が来週バチカンを訪れ、ローマ法王フランシスコと会談する。
3月21日に予定されているアウン大統領の訪問は、2月上旬のローマカトリック教会代表団によるレバノン訪問に続くものである。この時の代表団にローマ法王は同行しなかった。アウン大統領は2017年3月にバチカンを訪問したことがある。
来週の訪問は、駐ローマ教皇庁レバノン大使ファリド・エリアス・カズン氏によって発表された。
「教皇庁の関心は、全世界の関心と同様に、現在、ウクライナでの戦争に集中している」が、バチカンは引き続きレバノンの事に「すべてのレベルで」関与していると、同大使は述べた。
レバノンでは5月に議会選挙が実施される。これまでに1,000人以上が候補者として出馬を申請した。
同国は複雑な政治体制をとっており、宗派によって高い地位が保証されている。
大統領はマロン派キリスト教徒、首相はスンニ派イスラム教徒、議会議長はシーア派イスラム教徒でなければならない。
この宗派別制度は、1980年代に内戦に発展したレバノンの長い宗教間緊張の歴史がもたらしたものである。