
フランチェスコ・ボンガッラ
バチカン市国:バチカン市国を訪問しているレバノンのミシェル・アウン大統領が、ローマ法王フランシスコを自国へ招いた。
ある情報筋がアラブニュースに語ったところによると、使徒宮殿での25分間の謁見中、マロン派キリスト教徒のアウン大統領は、「レバノン人を代表して愛のメッセージを法王に伝え、改めてレバノンへ招待した」と述べた。
法王への謁見後、アウン大統領と代表団はバチカン国務長官のピエトロ・パロリン枢機卿、およびバチカン外務大臣のジャン・ポール・ギャラガー高位聖職者(モンシニョール)と会談した。
レバノンの新聞「L’Orient le Jour」のインタビューで、アウン氏は、「困難にもかかわらず今後も共存のモデルであり続ける我が国への希望のメッセージとして、法王の訪問を待ち望んでいる」と述べた。
アウン大統領に随行する公式代表団には、アブドゥラ・ブ・ハビブ外務大臣、ファリド・エリアス・アル・カーゼン駐教皇庁レバノン大使も含まれている。
先月、ギャラガー高位聖職者は、フランシスコ法王が「状況が許せば」年内にレバノンを訪問すると発表した。1月に、法王の訪問の可能性に備えるためバチカン外相がベイルートを訪れたことを、ある外交筋がアラブニュースに対し認めている。
アウン大統領は、就任してから数カ月後の2017年3月に、バチカンのフランシスコ法王を訪問したことがある。アウン大統領の任期は来年10月31日に終了する。
火曜、アウン大統領はローマのクイリナーレ宮殿でイタリアのセルジョ・マッタレッラ大統領を訪問し、レバノンとイタリアの関係について話し合う予定だ。