
エファレム・ コッセイフィ
ニューヨーク:国連が、日曜に行われたフーシ派によるサウジアラビアへの攻撃を非難した。ステファン・デュジャリック報道官は、今回のような民間人やインフラへの攻撃は国際人道法で禁止されていると述べた。
「これらの行動は、平和と地域の安定の見通しを損ない、ハンス・グルンドベルグ国連特使が現在取り組んでいる調停努力に悪影響を与える」と、デュジャリック報道官は月曜、ニューヨークで記者団に語った。
そして、「すべての当事者に対し、最大限の自制と、これ以上の事態激化の回避を求める」と、付け加えた。
土曜の夜から日曜にかけて、イランの支援を受けるイエメンのフーシ派武装組織が、ジザーン地方南部のサウジ石油製品流通ターミナル、アル・シャキーブの淡水化プラント、ダハラン・アル・ジャヌブの発電所、ハミス・ムシャイトのガスステーション、紅海ヤンブー港のLNG施設を標的に、ミサイルやドローンを連発した。
今回のフーシ派の攻撃は、国連イエメン特使のハンス・グルンドベルグ氏が、イエメンの悲惨な人道的状況に対処する取り組みの一環として、フーシ派の首席交渉官モハンマド・アブドゥッサラーム氏、およびオマーンの当局者らと、オマーンで会合を開いた矢先に起こった。この会合では、もうすぐやって来るラマダン月中の停戦の可能性も議題の1つだった。
しかし、グルンドベルグ特使は「少しも落胆していない」とデュジャリック報道官は述べ、「少なくとももうすぐやって来るラマダン月中の戦争行為の停止または停戦」に向け作業を継続する予定であるとした。
同報道官はさらに、次のように付け加えた。「我々は当事者たちに対し、グルンドベルグ特使と彼の調停努力に、建設的かつ前提条件なしに関わることを強く促す。その主な目的は、包括的な交渉によって解決を達成するための政治プロセスを進め、イエメンでの紛争を終わらせることである」
武装組織はグルンドベルグ特使のサナア訪問を拒否し続けている。デュジャリック報道官は、同特使のサナア訪問促進に向け何らかの進展があったかどうかについては、コメントを避けた。
また、フーシ派の攻撃は、GCCが主催するイエメン諸派閥間の和平協議を1週間後に控えるタイミングでもあった。フーシ派は、これらの会議への出席要請を拒否している。
「この地域の微妙な治安状況を考慮すれば、彼がサナアに到着した時点で発表することになる。しかし、現時点では何も伝えることはない」と、デュジャリック報道官は述べた。