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国連の関係者がパレスチナ人の窮状を表現するために初めて「アパルトヘイト」という言葉を使う

ヘブロンの南でイスラエル軍に家を破壊されたパレスチナ人一家の少年らが残された家財を見ている。(資料/AFP通信)
ヘブロンの南でイスラエル軍に家を破壊されたパレスチナ人一家の少年らが残された家財を見ている。(資料/AFP通信)
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25 Mar 2022 05:03:10 GMT9
25 Mar 2022 05:03:10 GMT9
  • 報告書の公表に先立ち、リンク氏は、パレスチナ人の従属状態はもはや一時的な占領の意図せざる結果とみなすことはできないと指摘した
  • 「生活状況や市民権、利益の差は歴然としており、非常に差別的だ。この差は組織的・制度的な抑圧によって維持されている」:報告書

エフレム・コサイフィ

ニューヨーク:国連によって任命された調査官の1人が、パレスチナ自治区でアパルトヘイトの罪を犯しているとしてイスラエルを非難した。他の国際的な監視機関が「土地をめぐる紛争ではなく、平等な権利を求める闘い」と表現してきたパレスチナ自治区の状況を、国連の関係者がアパルトヘイトという言葉を用いて表現したのは初めてのことだ。

マイケル・リンク氏は、国連人権理事会によって任命された独立した専門家で、1967年以来占領されているパレスチナ自治区における人権侵害を調査する任務を負う特別報告者だ。

リンク氏は自らの最新の調査に関する完全な報告書の公表に先立ち、「現在、500万人の無国籍のパレスチナ人が権利を持たず生活し、深刻な従属状態に置かれている。彼らには、国際社会が彼らの権利として繰り返し約束してきた自己決定権や存続可能な独立国家への道もない」と述べた。

リンク氏は加えて、イスラエルがヨルダン川西岸地区で行っている二重構造の司法制度はパレスチナ人に対する抑圧を強固なものにしており、このような抑圧はもはや一時的な占領の意図せざる結果とみなすことはできないと指摘した。

リンク氏は報告書で、「生活状況や市民権、利益の差は歴然としており、非常に差別的だ。この差は組織的・制度的な抑圧によって維持されている」と述べた。

この報告書は、イスラエルのユダヤ人とパレスチナ自治区のパレスチナ人が、「国籍や民族のアイデンティティーに基づいて権利や利益の分配に差をつけ、一方の集団が他方の集団よりも優位に立ち、他方の集団に不利益をもたらすことを保証する単一の体制の下で」暮らしている状況について報告している。

「この制度は、ある人種・国家・民族の集団に実質的な権利・利益・特権を与える一方、別の集団を意図的に永続的な軍事支配の下に置き、壁や検問所の向こうに住まわせるものだ。(これは)アパルトヘイトの存在に関する一般的な証拠基準を満たすものだ」

他の国際的な監視機関は、以前にもイスラエルがパレスチナ自治区でアパルトヘイトに該当する「支配と抑圧」政策を実施していると非難している。

アムネスティ・インターナショナルは、アパルトヘイト制度を運用しているとして最近イスラエルを非難した人権擁護団体だ。同団体は、イスラエルが「パレスチナ人に対する残酷な支配体制を維持し、パレスチナ人らを地理的、政治的に分断してしばしば貧困に陥らせ、常に恐怖と不安の中にいる状態にしておく」ための法律や慣行を採用することによってアパルトヘイトを行っていると指摘している。

パレスチナとイスラエルの人権団体は長年にわたってパレスチナ自治区の状況を「アパルトヘイト」と表現してきたが、ここ数か月、この言葉はイスラエルとパレスチナの紛争に関する国際的な論説の一部となりつつある。最近開催された国連安全保障理事会では、パレスチナのリヤド・マンスール国連大使が「アパルトヘイトを終わらせろ」と書かれた黒いマスクをつけていた。

マンスール大使は安保理に対し、「安保理はこの言葉を使う準備ができていないかもしれないが、アパルトヘイトは現在、そしてここしばらくの間、我々の現実だ」と語った。

イスラエル当局は、国連が偏った報告書を作成していると繰り返し非難してきた。イスラエルは、イスラエルが直面している安全保障上の課題や、パレスチナの武装集団から民間人が日々脅かされていることを考慮せずに、イスラエルに責任を負わせるのは不公平だと主張している。

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