
ラマッラー/パレスチナ自治区:土曜日、イスラエルが占領するヨルダン川西岸地区の市町村で、有権者による投票が行われた。15年にわたって延期されているパレスチナ自治区での国政選挙を考えると、稀に見る民主化運動である。
今回の投票は、12月にヨルダン川西岸の154自治体で行われた1回目の投票に続く、2回目の地方選挙である。
土曜日の投票は50の市町村で行われる。多くの選挙では無投票、あるいは候補者がいないケースもある。
アル・ビラ市で投票を行うワスフィ・ラムヒ氏は、これが国政選挙につながることを望むと話した。
「政府が民主的で、公正かつ自由であれば、議会選挙や大統領選挙の実施につながるだろう」
パレスチナ自治区では、度重なる延期の結果、15年の間議会選挙や大統領選挙が行われていない。
2017年に行われた前回の自治体選挙は、ガザ地区のイスラム教支配者組織であるハマスによってボイコットされた。
ハマスはまた、マフムード・アッバース大統領が昨年予定されていた議会選挙と大統領選挙を無期限延期したことに抗議し、今回の投票をボイコットしている。
アッバース氏の11年目の任期を決する選挙を延期した理由は、イスラエルが東エルサレム併合地での投票を認めないからだと同氏は述べている。しかし、本当の理由は、イスラム勢力が議会選挙を席巻する態勢にあったからだと広く考えられている。
アッバス議長の大統領任期は2009年までとされていた。
中央選挙管理委員会のハンナ・ナーサル主任は投票に先立ち、多くの候補者が逮捕されたと述べた。
「今日以前に逮捕された候補者がいる」とナーサル氏は述べた。「これは選挙プロセスへの露骨な干渉を示すものだ」
彼は、「逮捕は、特定の候補者の選挙出馬を阻止するための、政治的な理由で行われた」と記者会見で述べた。
ガザやイスラエルに併合されている東エルサレムでは、選挙は行われていない。
ヨルダン渓谷の都市エリコでは、無党派層が候補者リストを独占し、既成政党は公式に排除されている。この動きはヨルダン川西岸一帯と同じである。
AFP