チュニス:チュニジアのカイス・サーイド大統領は金曜日、強い影響力を持つチュニジアの労働組合のトップとの会談後、チュニジアの政治危機を解決する方法は一つではないと述べた。
サイード氏はさらに、国家の転覆を図った者や「国民の資源を略奪した者」との対話を拒否すると述べた。
チュニジア労働総同盟(UGTT)のリーダーであるヌレディン・タブービ氏は、UGTTはチュニジアの将来について方針を定める上でサイード氏と協力することに合意したと述べた。
この会談が開かれている間、一部の国会議員がオンラインで議会を開いた後、解散した議会の議長が「国家の安全に対する陰謀」に関する尋問のためにチュニジア政府によって召喚されていた。
ナフダ党の党首でもあるラシード・ガンヌーシ氏は、木曜日に「議会を開いたことについて質問するため」の召喚状を受け取ったと、党の広報官イメド・ケミリ(Imed Khemiri)氏は述べた。
81歳のガンヌーシ氏は「国家安全保障に対する陰謀を企てた」として告発されており、同じ理由で召喚されたケミリ氏は、「これは危険な前例だ」と述べた。
ガンヌーシ氏は木曜日、少なくとも30人の国会議員が尋問のために反テロ警察に出頭を命じられたと述べた。
カイス・サイード大統領は水曜日に議会を解散した。
サイード氏は8カ月前に行政府を解体し、議会を停止して大権を掌握し、その後大統領令による統治を開始した。
水曜日の夜、サイード大統領による声明が発表されたのは、一部の国会議員がサイード氏による権力掌握以来初めてとなる議会をオンライン形式で開き、大統領の「特別措置」に反対する法案を採決した数時間後のことだった。
その後、ガンヌーシ氏はサイード氏による議会の解散を拒否した。
元法学教授で、政界に対する国民の怒りが広がる中で2019年に大統領に選出されたサイード氏は、大統領令により行政権と立法権を自らに与え、司法も掌握している。
チュニスの国会議事堂はこの8カ月間封鎖されたままで、治安部隊が配備されている。
ロイター/AFP