
ラマッラー:パレスチナ保健省によると、イスラエル軍がヨルダン川西岸地区での作戦6日目となる木曜の早い時間、この占領地のジェニン地区を急襲し、パレスチナ人2人が死亡した。
「ジェニン地区におけるイスラエル軍の攻撃で、2人の若者が負傷により死亡した」と、同省は声明で述べた。
イスラエル軍は、1週間前にジェニンに住む男がテルアビブで3人を殺害した後、「最近もテロ対策活動を続けている」と述べたが、最新のパレスチナ人死亡事件についてはコメントしなかった。
イスラエルは、過去3週間に起こった4件の攻撃で14人(ほとんどが民間人)の死者が出たことを受け、追加部隊を投入し、この領土に設けた壁とフェンスを強化している。
AFPの集計によると、3月22日以降、反イスラエルを目的とする攻撃の犯人を含め、合計20人のパレスチナ人が殺害されている。
ナフタリ・ベネット首相は、1967年の六日戦争以来占領しているヨルダン川西岸地区で、イスラエル軍に「テロを倒す」ための自由な活動を許可し、この戦争に「限度はない」と警告している。
パレスチナのモハマド・シタイエ首相は水曜、イスラエル兵は「殺人のための殺人を犯しており…国際法を少しも尊重していない」と非難した。
イスラエルが受けた最近の大きな攻撃は、先週木曜に海岸沿いの都市テルアビブの繁華街で起きた銃乱射事件で、3人の死者と、10数人の負傷者が出た。
犯人はジェニン出身の28歳の男で、イスラエル軍による徹夜の捜索の末、銃撃戦となり死亡した。
暴力の激化は、イスラム教の聖なる月ラマダンの最中、およびユダヤ教の過越祭が始まる金曜を控えるタイミングで起こった。この時期は重要な行事が重なっていることで、エルサレム旧市街にある聖地周辺の緊張が高まる可能性がある。
昨年は、ガザ地区を運営するイスラム主義組織ハマスが、イスラム教で3番目に神聖な場所であるアル・アクサ・モスクで起きた騒乱を受けて、エルサレムに向けロケット弾を発射したことで、11日間の壊滅的な戦争が勃発した。
AFP