
アンカラ:土曜日、イスタンブールやアンカラなどトルコの各都市で、国内で最も高い支持を集めている女性人権団体の一つを閉鎖しようとする動きに対し数百人の人々がデモを行った。
「私たちの闘いを止めることはできない。私たちの協会を閉鎖させるつもりはない」と、「We Will Stop Femicide」の事務局長であるフィダン・アタセリム氏がAFPに語った。
イスタンブールの検察は水曜日、「法と道徳に反する活動」であるとして同団体の閉鎖を求める訴えを起こした。
アタセリム氏によると、この訴訟は、同団体がトルコの「法律と道徳」に違反する活動を行っているとして非難しているという。
同団体は、昨年レジェップ・タイップ・エルドアン大統領がトルコをイスタンブール条約から脱退とする決定を行ったことを声高に批判していた。同条約は、女性に対する暴力を防止し起訴するための法律の整備を各国に求めているものである。
「We Will Stop Femicide」によると、トルコでは昨年280人の女性が殺害され、その多くが家族による殺人だったという。
また、217人の女性が不審な状況下で死亡しており、それには公式に自殺として登録されたものも含まれると同団体は言う。
アタセリム氏によると、この訴訟は、大統領府が市民の要望を取り上げるために開設したウェブサイトを通じて、トルコのあるグループが登録した苦情に基づいて行われたとのこと。
その苦情は「女性の権利を守るという口実で家族を破壊している」と団体を非難するものだったとアタセリム氏は述べた。
この言葉は、トルコが2011年に調印したイスタンブール条約からの脱退を決定した際にエルドアン大統領が使用したものと類似する。
トルコの社会保守派は、この条約が同性愛を助長し、伝統的な家族の価値観を脅かしていると主張している。
「女性を起訴するな、殺人者を起訴せよ!」イスタンブールに集まった数百人のデモ参加者はそう叫んだ。
家庭内暴力被害者の親族のみならず野党の代表らもデモに参加した。
「この女性たちは戦士だ…彼女たちを支援するためそこにいたかった」と2017年に殺害された少女の父親、ニハト・パランドケン氏は語った。
AFP