
ラマラ:パレスチナの公的報道機関WAFAは、27日早朝に起きたヨルダン川西岸地区の衝突でイスラエル軍がパレスチナ人男性1人を殺害、他3人を負傷させたと報じた。
殺害された男性は、ヨルダン川西岸地区北部のブルチン村に住む21歳のアーマッド・マサードさんであることが確認された。
病院関係者はWAFAに対し、マサードさんは頭を撃たれたと述べている。
イスラエル軍はAFPに対し、「ジェニン市で対テロ活動を行っていた」と述べた。ジェニン市はヨルダン川西岸地区のパレスチナ武装勢力の拠点となっている。
1967年以来イスラエルが占拠してきたヨルダン川西岸地区ではイスラエル軍とパレスチナ人の衝突は日常的に起きているが、この数週間は暴力事件が急増している。
AFPの集計によると、3月下旬以来マサードさんを含め26人のパレスチナ人およびアラブ系イスラエル人が殺害されており、うち数人は何らかの襲撃を行っていたとされている。
同期間中、複数の攻撃で14人のイスラエル人が殺害されている。
その後イスラエル軍はヨルダン川西岸地区での活動および急襲を活発化させており、ジェニン市および同市の難民キャンプに狙いを絞っている。ジェニン市には複数の武装組織の活動中戦闘員が存在している。
最近では、暴力による衝突によってイスラエルの併合下にある東エルサレムにあるアル・アクサモスクにも動揺が広がっており、昨年ガザ地区で起きたイスラエルと武装組織間の11日戦争に続く紛争勃発の恐怖が生まれている。
AFP