
ラバト:モロッコ王国の警察当局は6日、米国・連邦捜査局(FBI)との協力でダーイシュのメンバーとされる容疑者を逮捕していたことを発表した。容疑者は「テロ行為」の計画に関与した疑いをかけられている。
今月11日からモロッコのマラケシュで開催される、ダーイシュに対抗する米国主導の連盟機構の会議に先立つタイミングで、今回の発表がなされた。
同国北東部・ベルカンヌ地方に拠点を置く同容疑者は、「社会秩序に深刻な打撃を与えることを目的としたテロ行為の計画」に関与した疑いがあると、モロッコ警察のテロ対策部門である中央司法捜査局が声明で発表した。
「容疑者によるテロ計画の輪郭が、FBIとの共同の捜査および技術的調査により暴かれた」と声明は伝えた。
今回の捜査は「モロッコを持続的に脅かすテロの危険性を表す新たな証拠」であり、「テロとの闘いにおける米国との二国間協力の重要性を示す証左」でもあると述べられている。
容疑者は37歳のエンジニアで、「過激主義的な目標や計画をテーマとし、支持者を募集し勧誘することを目指す、非公開のユーザーグループを運営していた」と、声明には記されている。
容疑者の目的は、モロッコ国内でモロッコ人や外国の要人に対し攻撃を実行することだったと指摘されている。
モロッコは、近年、中東や北アフリカ諸国を揺るがしてきた過激派による攻撃を免れていたとはいえ、モロッコ治安当局は民兵組織に対する捜査をし、容疑者を逮捕したとの報告を定期的に発している。
モロッコ警察は2002年以来、テロに関係する事案の容疑者を3500人以上逮捕したと発表している。
AFP