
ドバイ:アラブ首長国連邦(UAE)は土曜日に同国で開発の人気のモバイルアプリケーションが政府のスパイ活動に使われているとの報道を否定した。
AppleとGoogleはToTokアプリを自社の配信サイトから先週削除した。同アプリがUAE政府にユーザーの会話、移動その他の情報の追跡を許可しているとの報道を受けてのことだ。
だが同国の電気通信規制局(TRA)は声明でUAEの法律は「あらゆる情報漏洩と不法な傍受を禁じている」と発表した。
続けて「TRAはUAEの認証済みの遠距離通信アプリケーションはすべてそれらの基準を遵守している」と述べている。
ToTokはUAEのようにSkypeなどのインターネット通話サービスがブロックされている国々の数百万のユーザーに無料通話とメッセージのやりとりを提供して人気となった。
だが米国の諜報当局とセキュリティ研究者が、UAE政府が同アプリを詳細な監視目的で使用していることを突き止めたとニューヨーク・タイムズ紙が12月22日に報じた。
同紙を支援したセキュリティ研究者パトリック・ウォードルはブログ記事で、ToTokは「大衆監視作戦」の一貫と見られ、「同国の人口の大部分を詳細に調べることができる」と述べている。
ToTokはiPhonesおよびAndroidデバイスのユーザーをあざむいて、デバイスの位置情報やプライベートな情報へのアクセスを差し出させていると見られるとウォードルは述べている。
また偽のレビューと見られるものによって販売促進活動もなされているともウォードルは述べている。
AFP