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「紛争と破壊」がイラクのヤジディ教徒の帰還を阻んでいる:NGOによる報告

イラク北部の町シンジャールのヤジディ教徒の家族。ヤジディ教徒はクルド語を話す少数民族で、イスラム教徒ではないという理由からダーイシュの迫害を受けた。(AFP)
イラク北部の町シンジャールのヤジディ教徒の家族。ヤジディ教徒はクルド語を話す少数民族で、イスラム教徒ではないという理由からダーイシュの迫害を受けた。(AFP)
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18 May 2022 11:05:53 GMT9
18 May 2022 11:05:53 GMT9
  • 「シンジャールの人口のほぼ3分の2に相当する、19万3000人以上のヤジディ教徒、アラブ人、クルド人が、いまだに難民生活を送っている」
  • ヤジディ教徒はクルド語を話す少数民族で、イスラム教徒ではないという理由からダーイシュの迫害を受けた

バグダッド:過激派の支配による虐待を受けたイラク北西部の町シンジャールは、住民の大半がヤジディ教徒であるが、暴力が横行し、復興も遅々として進まないため、住民が帰還できないでいるとノルウェー難民評議会が18日に報告した。

ヤジディ教徒を大量虐殺して女性たちを性奴隷にしたダーイシュ組織の敗退から5年が経つが、この町のヤジディ教徒、イスラム教徒のクルド人、アラブ人などの住民は、特に今月初めにも暴力が急増したことから、帰還とは程遠い状況にある。

ノルウェー難民評議会(NRC)によると、「シンジャールの人口のほぼ3分の2に相当する、19万3000人以上のヤジディ教徒、アラブ人、クルド人が、いまだに難民生活を送っている」という。

ヤジディ教徒はクルド語を話す少数民族で、2014年にダーイシュが町を掌握した後、イスラム教徒ではないという理由から迫害を受けた。

「大規模な民家の破壊、新たな衝突、社会的緊張などが帰還を阻んでいる」とNRCは報告書で述べている。

帰還をどのように決断するかを見極めるためにNRCが取ったアンケートで、1500人以上のうちの約64%が、「自宅が激しく損壊されている」と回答した。

「政府の補償を申請した人のうち、損壊家屋に対する資金をまだ受け取っていないと答えた割合は驚くべき99%という結果であった」としている。

「シンジャールの住民たちは依然として避難生活を送り、数千人がいまだにキャンプで生活している」とNRCのイラク担当責任者のジェームズ・マン氏は述べた。

「イラクの住民たちが再び自分たちの生活を始め、より安全な将来を計画できるよう、息の長い解決策を取り入れる必要がある」

NRCは、イラク政府とクルド人自治区当局に対し、「公共インフラと合わせて安全な住居、土地、財産を確保できるよう、インフラの復旧とサービスの復元を優先させる」ことを求めた。

数年前の紛争で、「シンジャールの約80%の公共インフラと70%の民家が破壊された」とNRCは述べている。

5月初旬、イラク軍と、トルコを追放されたクルディスタン労働者党(PKK)と関連をもつヤジディ教徒戦闘員との間で戦闘が勃発し、少なくともイラク兵1名が死亡した。

イラク軍は、ヤジディ教徒とPKKの戦闘員をシンジャールから撤退させることに関してイラク政府とクルディスタン自治区との間で結ばれた合意を適用しようとしていた。
避難生活をしていた住民に加え、今回の戦闘で新たに1万人以上が避難した。

 AFP

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