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イスラエル軍による攻撃激化、パレスチナの医療従事者に防弾チョッキを提供

占領下のヨルダン川西岸地区のジェニンでイスラエル国防軍の作戦中、負傷者を病院に搬送する、パレスチナ人医師。 (ファイル/AFP)
占領下のヨルダン川西岸地区のジェニンでイスラエル国防軍の作戦中、負傷者を病院に搬送する、パレスチナ人医師。 (ファイル/AFP)
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20 Jul 2023 02:07:20 GMT9
20 Jul 2023 02:07:20 GMT9
  • パレスチナ赤新月社はヨルダン川西岸地区への防弾チョッキの輸入と資金調達に困難を抱えている
  • 医療従事者を標的とした実弾やゴム弾での攻撃もある

ロンドン:19日、ガーディアン紙によると、英国に本拠を置く慈善団体「パレスチナ人のための医療援助(Medical Aid For Palestinians)」は、イスラエル国防軍と入植者による医療従事者や救急車への攻撃を受け、占領下のヨルダン川西岸地区と東エルサレムに1万8500ポンド(2万3900米ドル)相当の防弾チョッキとヘルメットを提供した。

パレスチナ赤新月社は、2023年に労働者や車両を狙った事件が193件発生し、前年比310%増加したと報告した。 イスラエル国防軍が繰り返し行っているヨルダン川西岸地区のナブルスとジェニンへの襲撃を開始した2022年3月以来、この地域での暴力行為が日に日にエスカレートしている。

襲撃では、治療前や治療に当たっている医療従事者が実弾やゴム弾の標的となり、負傷者の接近や搬送を試みる救急車の妨害も行われている。

今月ジェニンで行われたイスラエル国防軍(IDF)の作戦は、ヨルダン川西岸地区における過去20年間で最大規模の作戦であり、パレスチナ人12人とイスラエル人1人が殺害された。 ガーディアン紙の報道によると、救急車が実弾の標的となり、負傷者に接近できなかったという。

イスラエル国防軍(IDF)は、軍がパレスチナ人衛生兵の職務遂行を妨害したことを否定した。

声明の中で、「イスラエル国防軍(IDF)は(ヨルダン川西岸地区)全域で医療チームへの自由なアクセスを許可している」とし、 さらに、対テロ活動中、潜在的なリスクに注意を向けることを目的としてパレスチナ当局者との対話が行われ、武装テロリストによる無差別銃撃の対象となる戦闘地域に取り残された医療チームなど、民間人への危害の防止に貢献している」と述べた。

パレスチナ赤新月社は今年初めにスタッフやボランティアに防弾チョッキの提供を開始したが、資金調達やヨルダン川西岸地区への防弾チョッキの輸入が困難となっている。

MAPは、パレスチナの医療スタッフや救急隊員に医薬品、器具、外傷訓練を提供しているが、追加で防弾チョッキとヘルメットを20セット供給する予定である。

ナブルスで救急医療を指揮している、赤新月社のアハメド・ジブリル氏はガーディアン紙のインタビューに応じ、「最近、ジェニンで起こっているように、我々のチームが直面するリスクが高まる中、防弾チョッキとヘルメットは重要な防護具となり、危険な状況に直面してもチームが人命を救助し、必要な医療サービスを提供し続けることができるようになる」と述べた。

MAP長官のメラニー・ウォード氏はガーディアン紙のインタビューに応じ、「パレスチナの医療従事者らの職務中に直面する暴力からの保護を求める緊急の呼びかけに応え、我々はこの前例のない措置を講じた。医療従事者が他人を救うために自らの命を危険にさらすべきではない」と述べた。

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